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新型シエンタ 左側面を叩き出し板金で再生した修理事例

リヤドア・クォーターパネル・スライドドアの損傷を、交換に頼りすぎず叩き出し板金とパテ整形、スタンド塗装で整えた新型シエンタの事例です。

新型シエンタ 左側面を叩き出し板金で再生した修理事例

交換に頼りすぎず板金で整える|新型シエンタ左側面を叩き出し板金で復元

ディーラーで「リヤドアとクォーターパネルは交換、部品待ちで2週間」と案内された新型シエンタです。当社では現車を確認したうえで、叩き出し板金と最小限のパテ整形で鋼板を整え、新品パネルへの交換と長期の入庫を避ける方法をご提案しました。他店で交換と言われた場合も、叩いて直せる部分は職人が板金で整えられる可能性があります。修理内容や仕上がりを重視される方に向けて、この事例で工程をご紹介します。修理中のお車については、レンタカーのご相談も可能です。

鋼板を起こす|叩き出し板金の作業

ヘコミを前に、まずは鋼板の状態を確かめます。ピンをそっと引き、軽く叩いて響く音と手のひらに返る振動から、張りの具合を読み取りながら、ハンマーを当てる位置と力加減を調整していきます。叩いては撫で、引いては戻す作業を繰り返し、波打ちを少しずつ整えます。交換すれば早い場面でも、叩いて直せる部分は板金で整える――その積み重ねが、面の流れを取り戻すことにつながります。派手な工程ではありませんが、耳と指先を頼りに鋼板を整えるこの作業が、交換ではなく板金という選択を支えています。

左スライドドアの分解板金

スライドドアを専用スタンドに固定し、波打った鋼板を確認しながら作業を進めます。叩く、少し引く、また叩くという一定のリズムで、鋼板が返す手応えを感じ取りながら、もうひと息という箇所を探していきます。わずかにカーブしたハンマーの面と、裏側で受けるドリー(金床)の組み合わせで鋼の緊張をほどき、押しつぶされた波を面へと戻します。数値だけでは測りにくい微妙な張りを、音と手応えから読み取りながら整えていきます。

ブロックサンダーで面を整える|大型パネルのパテ研ぎ

面の張りを音と手応えから読み取りながら、30分ほどかけて整えていきます。作業を終える頃にはライトを当てても歪みがほとんど見えなくなり、鋼板の面が立ち上がってきます。最後に表面を撫でて確認し、塗装工程へ引き渡します。叩き出しの工程は特別な装置を使うものではありませんが、一振りごとの熟練が、交換ではなく再生という選択肢を支えています。

左リヤクオーターの板金・パテ工程

左リヤクオーターはタイヤアーチからBピラー下端まで大きく波打ち、曲面のプレスラインも消えていました。まず内装トリム・テールランプ・サスペンション上部のカバーを取り外し、裏側から手が入る状態にしてから作業を始めます。スタッドを格子状に溶着し、3mm/5mm刻みで引き量を変えながらハンマリングし、鋼板の手応えを確かめながら引いては叩きを繰り返します。面出しが終わったらパテは薄く広くが基本で、厚盛りは抑え、X方向とY方向の交差研磨で面精度を追い込みます。写真のクリーム色部分が一次パテ、淡い紫が二次パテで、色を変えることで研ぎ残しを防ぎ、ヒケや割れのリスクを抑えます。タイヤアーチやドア開口部の曲率はハンドブロックを使い、ライトを斜めから当てて映り込みで最後の微細な波を探します。

ドアスタンド塗装|分解とスタンド吹きで色ムラを抑える

スライドドアを車体から外し、専用スタンドに固定してから塗装します。ひと手間多く見えますが、ガンメタの色ムラとチリ(建付け)の狂いを抑える確実な方法です。スタンド塗装では、パネルを好きな角度に回しながら端部まで均一に膜厚を載せられます。これにより、ドア下端やプレスラインの陰に塗料が入り切らず、磨いても艶がつながらないといったトラブルを防げます。塗装後はブース内で乾燥させ、車体側パネルはブレンド塗装でつなげるため、組み付け時のパネル間の色差を抑えられます。元のヒンジ座へ戻すため、チリ幅も最小限の調整で済みます。再塗装や磨き直しの手間を抑えられる手法です。

ガンメタ塗装|塗装ブースでのホコリ対策

塗装ブースの扉を閉めると、天井フィルターから降りてくるクリーンエアが塗装面を包み、床のグレーチングへ抜けていきます。温度と湿度を管理した空間で、ガンメタリックのアルミ粒子が暴れるリスクを抑えます。塗装はイオナイザーエアで帯電を抑え、ベースは複数回に分けて粒子を寝かせ、クリアは最終層を肌調整層として薄くレベリングします。遠赤で硬化させるため、磨きは細かなダストをスポットで取る程度に抑えられます。結果として、蛍光灯のラインが歪みなく映り込む仕上がりを目指します。

板金修理とADAS|角度計エーミングとエラー消去まで対応

板金塗装と電子制御は切り離せない時代になりました。当社は外装の仕上がりだけでなく、ADASなど電子制御の確認まで対応します。センサーが付いている車両でも、損傷写真があると確認が早くなります。修理後にディーラーへADAS再校正だけを別途回送する手間がなく、修理後すぐに自動ブレーキやパーキングアシストを確認した状態でお返しできます。保険会社への修理完了の記録としてレポートの提出も可能です。
当社の流れ:板金→角度計エーミング→DTC消去
車両スキャン(トヨタ Techstream互換スキャンツール)では、板金前にDTCを取得して履歴を保存します。外装修理・塗装ではレーダー部の膜厚を膜厚計で管理します。角度計エーミングではデジタル傾斜計と専用ターゲットを用いて補正し、車高センサーも同時に確認します。DTCクリアと再学習ではOBDIIスキャンを行い、アイドリング学習やコード消去のうえ正常値を確認します。最後にBefore・AfterのDTC一覧をレポートとしてお渡しします。写真ではバンパー側センサーをデジタル角度計で合わせ込む様子と、タブレットで全ECUを再スキャンしDTCが正常に変わったことを確認する場面を掲載しています。

仕上がり|ガンメタの艶と電子制御の確認まで

全工程が完了し、蛍光灯がボディに映り込みます。波打っていた面は鏡面へと整い、復元したプレスラインとガンメタ特有の深い光沢が周囲を映し返します。軽やかに開閉する電動スライドドアと、正常値を示すADASセンサーを確認し、外観と電子制御のどちらも整えて仕上げた一台です。当社は板金・塗装にとどまらず、ADAS角度計エーミングとDTC消去、事故時の保険手続きや代車手配、定期点検や車検まで対応しています。修理の可否や概算は、損傷写真をお送りいただくと確認が早くなります。100対0事故や自損事故の板金塗装・事故修理もご相談可能です。横浜市都筑区を拠点に、横浜全域・川崎市・東京都など幅広い地域からのご依頼に対応しています。詳しい対応地域はお問い合わせの際にご案内します。

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