横浜市都筑区の株式会社ケービーエスで、トヨタ ヤリス(型式 5BA-KSP210)の左リヤドアの後ろ下から左リヤクォーターにかけて付いた擦り傷とへこみを、ドアもクォーターも交換せずに直しました。後輪の前にあるクォーターの縁は、波形のワイヤーを溶接して表から引き出し、パテとサフェーサーで下地を整えてから、カラー番号8W7の青で塗っています。
お車は令和5年12月に初度登録されたヤリスで、原動機は1KR、総排気量0.99Lのガソリン車、乗車定員は5人です。登録から2年に満たない車で、車体のコーションプレートで読み取った色は8W7(ダークブルーマイカメタリック)でした。
傷んでいたのは、左リヤドアと左リヤクォーターが向かい合う合わせ目のまわりです。白い擦り傷が合わせ目をまたいで横に走り、クォーターの前の縁にはへこみがありました。塗装の前にはリヤバンパー、左テールランプ、ドアハンドルの握る部分を車から外し、ドアは開けて、閉めると隠れる後ろの端の面まで色をのせています。リヤバンパーは、塗装ブースのスタンドに載せて塗りました。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車種 | トヨタ ヤリス(ガソリン車・乗車定員5人) |
| 型式 | 5BA-KSP210(原動機 1KR・総排気量 0.99L) |
| 登録 | 令和5年12月(初度登録) |
| カラー | 8W7・ダークブルーマイカメタリック(車体のコーションプレートの COLOR の欄で読み取り) |
| 損傷箇所 | 左側:左リヤドアの後ろ下と、左リヤクォーターの前の縁から後輪のまわり(ドアとクォーターの合わせ目をまたぐ擦り傷と、クォーターの縁のへこみ) |
| 修理方法 | ドアもクォーターも交換せず/クォーターの前の縁=波形のワイヤーを溶接し、くし形の工具とスライドハンマーで引き出し板金/ドアの後ろ下とクォーター=塗装を研いで鉄板を出し、クリーム色のパテ → サフェーサー → 塗装 |
| 塗装の前に外した部品 | リヤバンパー/左テールランプ/左リヤドアの外側のハンドル(握る部分)/ドアの下の青い細長い部品 |
| 塗装 | 8W7:左リヤドア(車に付けたまま・開けて後ろの端の面まで)/左リヤクォーター(車体の上で)/リヤバンパー(車から外して塗装ブースのスタンドの上で) |
| 覆った所 | 塗装ブースでは車全体を透明なビニールで包み、ドアの窓と前の端は紙、後輪のアーチの縁は細いテープで区切る |
| 工程 | 入庫時の記録(緑のテープ・目盛りの棒) → 工場で傷を確認 → 研いで鉄板を出す → クォーターの縁を引き出し板金 → 部品を外してパテ → 紙で囲ってサフェーサー → 塗装ブースでマスキング → 8W7で塗装 → 完成(ハンドルとテールランプが付いた状態) |
ヤリスの左リヤドアとクォーターを直しているあいだの移動の手段も、修理と一緒にご相談ください。勝田レンタカーのわナンバー(レンタカー登録)の車両は200台以上あり、同じトヨタのアクア ハイブリッドや新型プリウスもその中に入っています。実際にお貸しできる車は、ご相談の時点の空き状況によって変わります。
入庫時の傷|左リヤドアとクォーターの合わせ目のまわり
入庫のときの写真には、2つの目印があります。傷を確かめた所の緑のテープと、長さの分かる目盛りの付いた棒です。左の写真は左フロントドアの横から後ろへ向けて写したもので、棒は左リヤドアに立てかけてあり、その先の後輪の前にテープが見えます。右の写真は棒を立てたまま、後輪の前にあるドアとクォーターの合わせ目を近くから写したもので、合わせ目の両側に貼った2枚のテープのまわりに細い擦れた跡が見えます。


近づいて見ると、傷の広がり方が分かります。左の写真は上から見下ろしたクォーターで、ドアとの合わせ目の両側と、後輪の上、後輪の後ろの縁にもテープが貼られ、後輪の上の面にも擦れた跡が残っています。右の写真は合わせ目の下のほうで、横向きの白い擦り傷が何本も、ドアの側からクォーターの側へまたがって走っています。


工場での確認|白い擦り傷と、クォーターの縁のへこみ
工場に入れてから、照明の下でもう一度傷を見ています。左の写真では、白い擦り傷がドアの後ろ下から合わせ目をこえてクォーターの前の縁まで続き、合わせ目のすぐ後ろでは、クォーターの縁の下のほうの面がへこみ、映り込みがゆがんでいます。右の写真は後輪のまわりから見たクォーター全体で、この時点ではテールランプもリヤバンパーも車に付いています。後輪の前の下に擦れが集まり、アーチの縁にはテープが残っています。


引き出し板金|クォーターの前の縁に、波形のワイヤーを溶接して
へこみのあったクォーターの前の縁は、表から引き出す板金で形を戻しています。まず、クォーターの前の縁から後輪のアーチの上にかけてと、ドアの後ろ下の塗装を研ぎ落とし、灰色の鉄板を出しました。ドアの下に付く青い細長い部品も、この段階で外して床に下ろしてあります。
そのうえで、ドアとの合わせ目に沿ったクォーターの縁に波形のワイヤーを溶接し、ワイヤーに何か所も掛かるくし形の工具に、長いスライドハンマーをつないでいます。スライドハンマーの重りを手前に打ちつける力で、ワイヤーごと縁を外へ引き戻します。左の写真が工具をつないだ全体で、後輪のアーチの縁には溶接機のアースのクリップが挟まれています。右の写真は、くし形の工具とワイヤーの寄りです。


後輪の前のクォーターは、取り替えるとなると車体から切り取る作業になる場所です。縁を表から引き戻せば、その切り取りをせずに済みます。
研いだ跡|段をつけて鉄板を出した、ドアの後ろ下とクォーター
引き出しを終えたあとの写真です。左の写真では、クォーターの前の縁から後輪の上まで、そしてドアの後ろ下も、塗装を研いで鉄板が出ています。研いだ範囲のふちは段をつけて少しずつ落とし、残した塗装へなだらかにつないであります。リヤバンパーはこのときには外されていて、車体の側にはバンパーを留めるピンク色の留め具が見えています。右の写真は、ドアを開けて、ドアが閉まる側からクォーターの縁を見たものです。ワイヤーを付けていた縁に沿って小さな点が縦に並び、そのまわりの鉄板も研がれています。


取り外し|リヤバンパー、左テールランプ、ドアハンドルの握り
パテを付けるころには、ほかの部品も車から外されています。左の写真は後ろから見た左後ろで、リヤバンパーが外れ、左テールランプも外して、残った配線の先を緑のテープで留めてあります。右の写真は横から見た左側面です。左リヤドアの外側のハンドルは握る部分が外され、その両側に取り付けの穴が開いています。ドアの後ろ下と、クォーターの前の縁から後輪の上にかけては、クリーム色のパテが付いています。


部品を付けたまま周りをテープで覆って塗る方法もありますが、外しておけば、部品のきわにテープの境目が残らず、部品に隠れていた所にも同じように色をのせられます。
パテ|クォーターのドア側の縁と、ドアの後ろの端の面にも
パテは、外から見える面だけに付けているわけではありません。左の写真はドアを開けて見たクォーターで、ドアが閉まる側の縁と、その先の外側の面にパテがのっています。右の写真は、開けた左リヤドアの後ろの端の面です。ドアを閉めると隠れるこの面にも、クリーム色のパテが付けてあります。


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サフェーサー|修理した範囲だけを、紙で窓のように囲って
パテで面を整えたら、サフェーサー(色をのせる前の下地)を吹きます。その前に、吹かない所を紙で覆いました。左の写真のクォーターは、修理した範囲だけを窓のように開けてまわりを紙で囲み、給油口のふたもテープでふさいでいます。右の写真のドアも、後ろ下のパテのまわりだけを開けてあります。


下の写真は、クォーター、ドアの後ろ下、紙を外した左後ろの全体の順です。紙で囲った範囲の中だけが、明るい灰色に変わりました。この時点で、ハンドルの握りとテールランプはまだ外したままで、リヤバンパーは車に付いています。



塗装ブース|車をビニールで包み、ドアは開けて端の面まで
ここからは、塗装ブース(ほこりの少ない塗装専用の部屋)での作業です。車は透明なビニールですっぽり包み、塗る2枚だけを外に出しました。クォーターは、後輪のアーチの縁に沿って細い黄色のテープを貼り、そこを塗る範囲の境にしています。ドアは窓と前の端を紙で覆い、ハンドルの取り付け穴は緑のテープでふさぎました。ドアを開けると、後ろの端の面にもサフェーサーの灰色が見えます。下の写真は、クォーター、ドア、開けたドアの後ろの端の順です。



リヤバンパー|車から外して、スタンドの上で8W7に
リヤバンパーは、車から外して塗装ブースのスタンドに載せて塗りました。左の写真が塗る前で、角には緑のテープで矢印の印が貼られています。右の写真が塗り終えたあとで、矢印のテープは外され、バンパーの面にブースの照明がくっきりと映っています。


塗装後|ドアの外側の面から、閉めると隠れる端の面まで
色は、コーションプレートの COLOR の欄にある8W7です。トヨタの色名はダークブルーマイカメタリックで、名前のとおり、マイカやメタリックの粒を含んだ青です。左の写真は塗り終えた左リヤドアで、ハンドルのくぼみの中まで、ドアの面と同じつやの青になっています。右の写真はドアを開けたところで、下のほうにサフェーサーの灰色が見えていた後ろの端の面も、外側と同じ青で塗られています。


クォーターも、車体の上で同じ8W7に塗り上がりました。サフェーサーで灰色だった前の縁から後輪の上までの範囲も、給油口のまわりや後ろの角と同じつやの青になっています。開けたドアの奥、車内の側はビニールで覆われたままです。

完成|雨の屋外で見た、左リヤドアとクォーター
部品を戻した完成の写真は、雨の日の屋外で写しています。車の表面には雨粒が残っていますが、外していたドアハンドルとテールランプは元の位置に付き、入庫のときにテープが貼られていた合わせ目のまわりも、ドアとクォーターが同じ青で並んでいます。下の写真は、左リヤドア、合わせ目と後輪のまわり、左後ろ斜めからの順です。



職人の技|縁を表から引き、閉めると隠れる面まで同じ手順で
研ぎから塗装まで、写真に残っている手間を5つに分けて挙げます。
① 車体側の縁は、外へ引き戻す クォーターの前の縁には波形のワイヤーを溶接し、くし形の工具とスライドハンマーで引き出しています。パネルを切り離さずに、今ある鉄板の形を戻す直し方です(引き出し板金の写真)。
② 研いだ範囲のふちに段 研いだ範囲のふちは段々に落とし、鉄板と残した塗装の境目をなだらかにつないでいます(研いだ跡の写真)。
③ 外せる部品は、先に外す リヤバンパー、左テールランプ、ドアハンドルの握る部分、ドアの下の部品を外して作業し、リヤバンパーはスタンドの上で塗っています(取り外し・リヤバンパーの写真)。
④ 下地を吹く範囲を、紙で決める サフェーサーは修理した範囲を紙で窓のように囲ってから吹き、塗装ブースでは後輪のアーチの縁に細いテープを沿わせて境を決めています(サフェーサー・塗装ブースの写真)。
⑤ 閉めると隠れる面まで ドアの後ろの端の面にもパテとサフェーサーを入れ、ドアを開けた状態で外側と同じ青をのせています(パテ・塗装後の写真)。
職人の想い|2年に満たないヤリスを、元のパネルのまま
このヤリスは、登録から2年に満たない車でした。傷はドアとクォーターの境目に集まっていましたが、どちらも取り替えずに、元のパネルのまま直しています。まだ新しい車に付いた傷だからこそ、合わせ目の細い擦り傷も軽く見ずに直したいというのが、ケービーエスの思いです。
代車のご相談|5人乗りのヤリスをお預かりするあいだに
ヤリスは5人乗りのコンパクトなハッチバックです。勝田レンタカーには、同じトヨタのアクア ハイブリッド(令和7年式・モデリスタ仕様)や新型プリウスがあり、少し車高のあるヴェゼル ハイブリッド、7人で乗れるフリード e:HEV もそろえています。
当社ではレンタカー登録(わナンバー)の車両を200台以上保有しています。乗る人数や普段の使い方をお聞きして、空き状況を確認しながらご案内します。
ご用意できる車種は、保険の内容・事故の状況・空き状況によって変わります。特定の車種を必ずご用意できるとは申し上げられませんので、まずはご相談ください。
勝田レンタカーの事故代車ラインナップ例




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まとめ|ヤリスの左後ろを、ドアもクォーターも元のパネルのまま
今回のヤリス(5BA-KSP210)は、左リヤドアの後ろ下から左リヤクォーターにかけての擦り傷とへこみを、どちらのパネルも交換せずに直し、クォーターの前の縁はワイヤーで引き出してから、パテとサフェーサーを重ねて8W7で塗り上げた事例です。リヤバンパーもスタンドの上で塗り、ドアは閉めると隠れる後ろの端の面まで同じ青にそろえています。
ドアとクォーターの合わせ目にかかる傷は、2枚のパネルの両方に手を入れることになります。ケービーエスでは、傷の範囲とへこみの深さを拝見したうえで、どこを研ぎ、どこを引き出し、どの部品を外して塗るかをご説明しています。
左後ろの擦り傷やへこみも、今の様子をお聞かせいただくところから承ります。お気軽にお問い合わせください。
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修理のご相談
よくある質問
- 横浜市でヤリスのリヤドアとリヤクォーターの擦り傷・へこみは、交換しないで直せますか?
- 傷とへこみの具合によります。今回のヤリス(5BA-KSP210)は、左リヤドアも左リヤクォーターも交換せずに直しました。ドアの後ろ下とクォーターは塗装を研いで鉄板を出し、へこんでいたクォーターの前の縁は引き出し板金で形を戻してから、パテ、サフェーサー、8W7の塗装の順に仕上げています。交換まで要るかは、へこみの深さと場所を拝見してお伝えします。
- ヤリスのリヤクォーターの縁のへこみは、どうやって直しますか?
- 今回のヤリスでは、ドアとの合わせ目に沿ったクォーターの縁にワイヤーを溶接し、そのワイヤーを挟んだくし形の工具を長いスライドハンマーで外側へ引きました。どう直すかは、へこんだ場所と深さを拝見して決めます。
- ヤリスのリヤドアは、閉めると隠れる後ろの端の面まで塗りますか?
- その面まで直す必要がある場合は塗ります。今回のヤリスでは、左リヤドアの後ろの端の面にもパテを付け、塗装ブースではドアを開けた状態で、下のほうにサフェーサーの灰色が見えていたその面にも外側と同じ8W7をのせました。
- ヤリスの板金塗装で、ドアハンドルやテールランプは外しますか?
- 今回のヤリスでは外しました。左リヤドアの外側のハンドルは握る部分を外して取り付け穴をテープでふさぎ、左テールランプとリヤバンパーも車から外しています。リヤバンパーは塗装ブースのスタンドに載せて塗りました。どの部品を外すかは、修理する範囲によって変わります。
- 修理中の代車は借りられますか?
- ご相談いただけます。当社はレンタカー登録(わナンバー)の車両を200台以上保有しており、乗る人数や普段の使い方をお聞きしてご案内します。ご用意できる車種は、保険の内容・事故の状況・空き状況によって変わるため、特定の車種を必ずご用意できるとは申し上げられません。