ベンツCクラス(W205)ドアの板金塗装事例|アルミパネルをたたき板金で再生


横浜市都筑区|ベンツCクラス(W205)左フロントフェンダー・左フロントドア・左リヤクオーター 板金塗装修理事例
アルミ製パネルは交換と判断されることもあります。ベンツCクラスのフロント・リヤドアでは部品・塗装込みで高額になりやすく、ディーラーで交換と案内されるケースも少なくありません。当社ではアルミの延性と戻りを読みながら進めるたたき板金と低熱リペアで、パネルを残したまま純正ラインの復元を目指します。他店やディーラーで交換と言われた場合も、現車を確認したうえで修理できる可能性を一緒に考えます。

アルミ製ベンツCクラスのドアを交換せずに整える
ハンドルやモール、トリムまで分解します。アルミ素地を露出させると、波打ったプレスラインと擦過痕がはっきりと現れました。鉄板よりも熱に弱いアルミの酸化を抑えるため、表面にあらかじめ薄くエポキシ系防食剤を塗布して下準備を整えます。
次にたたき板金の要となるプル工程です。溶接熱を避けるため、アルミ専用の接着スタッドを25ミリ間隔の格子状に貼り付け、まず3ミリだけ静かに引き上げて周囲の歪みを均します。職人はハンマーを軽く振り、反発音と手応えから戻る余地があるか限界かを見極めながら面を撫でるように叩きます。十分に張りが戻ったら5ミリ一気に引き、400グラムのポリッシュハンマーで余計なテンションだけを抜きます。こうしてアルミ特有の伸び過ぎや割れを避けつつ、面精度を±1ミリ以内に整えました。

板金からサフェーサーまでの工程
外板がおおむね整ったところでパテ整形に移ります。まずグレーの一次パテをへこみの谷に薄く敷き込み、サンディングはP120からP180まで。次にベージュの二次パテで範囲をやや広げ、P240からP320へと番手を上げながら交差研磨を行います。ブロックサンダーをX方向とY方向に走らせ、段差は0.05ミリ以下へ整えます。アルミの熱膨張を考慮し、作業場の温度は常に25℃以下に保ちます。
最後の仕上げはサフェーサーです。密着と防錆を兼ねたエポキシプライマーを薄膜で再コートし、その上に2Kハイソリッドサフェーサーをワイドに3コート。遠赤ヒーターで60℃・30分しっかり硬化させた後、P400からP800まで段階的に研ぎ落とします。ここまで済めば、塗装ブースでの3コートパール(ダイヤモンドホワイト)を受け入れる下地が完成し、純正ラインと艶を取り戻す準備が整います。

左リヤクオーターの板金──チリを整える引き出し工程
左リヤクオーターパネルはタイヤアーチを越えてドア開口部まで縦に押し込まれ、隣接するリヤドアとのチリ(すき間幅)が3mm以上広がっていました。これを元の1.5mmに戻すには、凹みを起こすだけでは不十分です。パネル全体を面で前方へ引き戻し、さらにアーチカーブをプレスラインごと再構築する必要があります。

固いプレス部を動かすダブルアームプーラー
ダブルアームプーラーで引き代を5mmから3mmへと2段階に分けて加圧します。アーム間を左右非対称にすることで、プレスラインだけをピンポイントで前方へ押し出し、面を歪ませません。引き圧を掛けた状態で裏からドリーを当て、400グラムのハンマーで面を締めていきます。

3層の色で深みと柔らかさを重ねる
下色ホワイトで、透けやムラのない柔らかい土台を作ります。次にパール中塗りで、光を反射する真珠の粒子を寝かせ、深みを加えていきます。最後に透層ホワイトをやさしく重ね、パールを包み込みます。吹いた状態で仕上げることを大切にしており、磨きが少ないほどクリア層は厚く残り、艶も長持ちします。愛車の塗装面をなるべく削らずに仕上げることを意識しています。
事故後のエラーコード(DTC)診断について
近年のメルセデスをはじめとする輸入車は、衝突安全・ADAS(先進運転支援)・快適装備など数十個のECUがネットワークでつながっています。事故やバッテリー外し、センサーの角度ズレがあるとDTC(Diagnostic Trouble Code)が発生し、警告灯や機能制限モードが残ることがあります。板金塗装で外装がきれいになっても、DTCが残ったままでは本来の安全性能が十分に発揮できません。
当社では3ステップでエラーに対応します。まず専用テスター(XENTRY互換)で全ECUをスキャンし、50以上のモジュールを一括診断してDTCを把握します。次にバンパー脱着時のレーダー角度補正やステアリング角センサーの再学習など、エラーの根本原因を整えます。最後にコードを消去して走行・学習プロセスを経た後、再スキャンで正常値を確認します。
バンパーを塗装しただけでも、塗膜の厚みやセンサーの抜き差しで誤差が出る場合があるため、診断が必要になることがあります。純正プロトコルに対応したテスターを保有しているため、当社で対応が完結します。すべてのモジュールが正常になって初めて作業完了と判断し、結果シートをPDFでお渡ししています。外装のキズを直すだけでなく電子制御まで元の状態へ戻すことが安心につながります。警告灯が消えない、ADASがOFF表示になるといったお悩みも、板金修理と同時にご相談いただけます。

ホームページからのご依頼に感謝します
数ある修理工場の中からホームページをご覧いただき、ベンツCクラスをお任せくださったことに感謝申し上げます。画面越しのご相談から実車のお預かり、ご納車まで、丁寧に向き合ってまいります。磨きに頼りすぎない塗装や電子制御のケアまで、ひとつひとつ対応いたします。気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。修理期間中のお車については、保険契約内容に応じて代車のご案内も可能です。100対0事故や自損事故の板金塗装・事故修理もご相談可能です。修理内容・保険契約内容・車両空き状況により、ご案内できる車両・期間・条件は異なります。まずは分かる範囲でご相談ください。