30系アルファード 左スライドドア・リヤクオーターを交換せず板金で仕上げた事例

30系アルファード 左スライドドア・リヤクオーター|交換せず板金修理した実例
今回の修理は、横浜市都筑区のお客様よりご入庫いただいた30系アルファード(型式:AGH30W)です。
損傷部位は左スライドドアからリヤクオーターにかけてで、複数箇所に打痕・歪み・キズが混在した状態でした。
特にスライドドアは面積が大きく、波打ちが出やすいパネル形状のため、板金修理では面整形の精度とラインの再現力が仕上がりを左右します。
リヤクオーター側もプレスラインとスライドレール周辺にかけて、深めの凹みとパネル浮きが確認されました。
KBSでは、どちらのパネルも交換せず板金修正で対応しました。スポット引き・逆テンション引き・ピン溶接と工程を分け、パネルの張りと艶が乗る面を意識して仕上げています。
交換せずにきれいに戻すことを技術の基準として取り組んでいます。

左スライドドアのキズ取り|ダブルアクションと手研ぎで面精度を管理
今回のトヨタ アルファード(30系)左スライドドアにあった小キズは、塗膜レベルでの凹凸除去と肌調整を目的に、ダブルアクションサンダー(240番)から手研ぎ仕上げ(600番)の工程で対応しています。
240番による荒研ぎでキズの縁を落とした後、手研ぎ600番で面のエッジをぼかしながら肌調整を行います。この2段階の処理により、キズを消すだけでなく、肌の違和感が出ない面づくりまで行えます。
この後に吹き付けるサフェーサー(2液型プライマー)は、密着性と防錆性を確保しながら、下地として塗装反射の均一性を高める役割を持ちます。
KBSでは、この段階の面精度が、そのまま艶・光沢・色ムラの有無に直結すると考え、下地こそ本当の仕上げと捉えています。番手の選び方にも、仕上がりへの意図があります。


左リヤクオーター|下地処理から塗装直前までの工程
補修部の下研ぎ(180番→240番)と手研ぎ仕上げ(400~600番)の後、2液ウレタン系サフェーサーを塗布した状態です。
吹き付け後は、肌の段差・ピンホール確認を兼ねた乾燥から中研ぎ、マスキングの再構築へと進めます。
マスキング設計では、リアアーチの立ち上がりR、スライドドアの接合ライン、給油口のぼかし境界を意識し、どこで艶を切るかを先に決めてからブロック分けしています。
塗装直前には、塗料密着の確認後に最終の静電処理と脱脂を行います。艶引けや塗膜のはじきが出ないよう、プラスチック部と鋼板部の反応差にも配慮します。
この段階で完成時の光の流れを想定して施工ラインを設計します。塗る前にやるべき仕事を積み重ねることで、どこを直したのか分かりにくい仕上がりに近づけます。


左側面をnaxイージスクリアで仕上げ|艶・膜厚・耐スリ傷性能
トヨタ アルファード(30系 AGH30W)の左スライドドアからリヤクオーターを仕上げるクリア塗装には、日本ペイント naxシリーズのイージス(グリフィスクリアー)を使用しました。
3:1調合の高膜厚タイプで、深い艶・高い反射・厚みのある塗膜表現を可能にします。
このイージスは、高硬度かつ柔軟性のあるクリア層により、洗車キズや服・荷物との接触傷に耐える耐スリ傷性能が特長です。駐車中や乗降時に起きやすい微細な擦れも、塗膜の復元性と耐スリ性により、美観を長く保ちやすくなります。
塗装直後でも、塗膜にムラなく艶が立ち上がっている様子が確認できます。給油口まわりやスライドドア中央など光の歪みが出やすい部位でも、映り込みの乱れを抑え、黒色の深みを自然に再現することを目指します。
KBSでは車種・用途・色味に応じてクリア塗料を選定し、今回のような大判パネルかつ濃色(202/209系)では、艶・硬度・耐スリ性のバランスを重視してイージスを採用しています。
仕上がりと安全確認|見えないところまで点検します
修理完了後は、専用OBDスキャンツールで車両全体のシステム診断を実施します。
ECU、ドアミラー制御、スライドドアモジュール、PCS、ブレーキ制御、HVシステムなどの項目を確認し、異常がないことをチェックします。
電装品やセンサーを含む複合構造の修理では、塗装や板金だけでなく機能まで元どおりに戻すことが大切です。KBSでは、仕上がりの美しさと車両機能の正常動作までをあわせて確認します。
今回のアルファードは、左スライドドアとリヤクオーターにかけて複数箇所のキズ・へこみがある状態でした。通常なら交換対応となるケースですが、全体の歪み・骨格・塗装面の再現性を見極め、板金と塗装でコストと品質の両立を図りました。艶・光沢・反射のズレを抑え、自然な仕上がりを目指しています。
KBSのサポート内容として、被害事故(100対0)・過失事故・自損事故いずれも保険対応が可能です。レンタカー特約・代車特約に応じた代車手配(アルファード同型車両やクラウン・輸入車など)もご相談いただけます。修理内容・保険契約内容・車両の空き状況により異なります。保険会社とのやり取り・書類代行・進捗報告のサポート、点検・整備・買い替え相談・車両販売もあわせて承ります。
対応エリアは、即日対応として横浜市(都筑区・港北区・青葉区・緑区・神奈川区・鶴見区)、川崎市(宮前区・麻生区・高津区・中原区・幸区・川崎区)。広域対応として神奈川県全域、東京都23区・多摩地域、千葉・埼玉エリアもご相談可能です。
交換は避けたいがキズを残したくない方、黒いボディで艶の違いが気になる方に、板金技術と塗装精度、診断までをまとめてご相談いただけます。損傷状況に応じて最適な修理方法をご案内します。写真がたくさんあって、どこから相談すればよいか分からない場合もお気軽にどうぞ。