横浜市都筑区の株式会社ケービーエスで、トヨタ ノア(90系・6BA-MZRA90W)の屋根のアンテナの所の、さびた穴とへこみを直しました。屋根は取り替えずに研ぎとパテで形を整え、屋根1枚を車体と同じ070(ホワイトパールクリスタルシャイン)で塗りました。アンテナを付け、天井の内張りは取り寄せた物に替えています。

ミニバンの屋根の上は、ふだんの目の高さからは見えません。アンテナの所に穴があいていると、屋根を丸ごと替えることになるのか、天井の内側まで傷んでいないか、気がかりな点がいくつも出てきます。お預かりしたこのノアは、屋根にアンテナがなく、付く所の四角い穴は、テープと透明なものでふさがれていました。
修理前と修理後|90系ノアの屋根、シャークアンテナの所
どちらも屋根の後ろ寄り、アンテナの付く所を写したもので、左の写真が修理前(後ろから)、右の写真が修理後(横から)です。修理前は、穴のまわりで照明の映り込みが曲がり、面がへこんでいるのが分かります。


修理後は、塗り直した屋根にアンテナが収まり、照明の映り込みが横にまっすぐ続いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車種 | トヨタ ノア 90系(ガソリン車・乗車定員8人・ステーションワゴン) |
| 型式 | 6BA-MZRA90W(原動機 M20A) |
| 初度登録 | 令和5年8月(車検証より) |
| カラー | 070(ホワイトパールクリスタルシャイン)。色番号は車体のコーションプレートで確認 |
| 損傷箇所 | 屋根(ルーフ)の後ろ寄りの中央、シャークアンテナの付く所の四角い穴(ふちがめくれて茶色くさびる)と、まわりのへこみ/天井の内張りの裏側の茶色いしみ |
| パネル・部品ごとの直し方 | 屋根:交換せず、研ぎ・パテ2回・サフェーサーで整えて塗装/アンテナ:取り付け/天井の内張り:取り寄せた内張りに交換 |
| 取り寄せた部品 | テレホンアンテナ、アンテナのアウターカバー、天井の内張り(ルーフヘッドライニング) |
| 塗装範囲 | 屋根1枚まるごと(070)。白いサフェーサーは穴のまわりの補修した範囲だけ |
| 主な工程 | 天井の内張りを下ろす → 穴のまわりを研ぐ → パテ1回目 → アンテナを仮に置く → パテ2回目 → 白いサフェーサー → 塗装ブースで屋根1枚を塗装 → アンテナの取り付け → 天井の内張りの交換 → 診断機で確認 |
| 修理後の確認 | 診断機の一覧の画面で、見えている範囲に赤(異常)の箱なし |
ご相談の前に|屋根の穴は直せる?費用・日数・保険
保険でまかなえる範囲や、ご自分で負担できる金額、買い替えたときの負担は、お客様ごとに違います。その事情を伺ってから、直し方を検討する。それが代表メッセージで伝えている考えです。
屋根の交換か修理か 今回のノアの屋根は取り替えず、元の屋根を研いでパテで形を整え、塗り直しました。一般に、屋根(ルーフ)はボルト留めではなく、車体に溶接でつながっていることが多い部品です。取り替えるとなると、古い屋根を切り離し、新しい屋根を付け直す作業になります。替えるか直すかの考え方は、板金と交換の分かれ目を書いた記事にまとめています。同じ90系のノアで、ひょうでへこんだ屋根とボンネットを直した例は、ノア ハイブリッドのひょう害の事例にあります。
費用 費用の中身は、取り替える部品、板金で直す手間、塗る範囲の3つで変わります。このノアでは、アンテナとそのカバー、天井の内張りの部品、屋根のパテと下地、屋根1枚の塗装がそれにあたります。同じキズでもお店で額が変わるわけは、見積もりの差を説明した記事にあります。通常の見積りは無料です。内張りを外して裏側まで確かめるような、見積りの範囲を超える作業は、かかる費用をはじめにお伝えしてから進めます。
お預かりの日数 天井の内張りやアンテナは取り寄せの部品なので、お預かりの日数は、届くまでの時間にも左右されます。屋根の傷み方と部品の入荷の見通しを見て、目安をお伝えします。
保険を使うとき 保険を使う修理も、自費の修理もご相談いただけます。進み方の違いは、保険を使う修理と自費の修理のちがいで説明しています。
はじめは、車の全体、傷の寄り、車検証の3枚の写真があれば足ります。屋根のように目の届きにくい所は、無理をせず、写せる範囲の写真で構いません。天井にしみが出ているときは、車内の天井も1枚あると様子が伝わります。
屋根の修理中の移動のことも、お見積りと一緒にお尋ねください。ケービーエスの勝田レンタカーは、レンタカー登録(わナンバー)の車を200台以上そろえています。お預かりしたノアと同じ90系のノア ハイブリッドも、そのうちの1台です。ご用意できる車は、空きや、保険の内容によって変わります。
損傷|ふちがめくれてさびた穴と、まわりのへこみ
お預かりしたのは、令和5年8月に初めて登録された、白の90系ノアです。背の高いミニバンなので、地面に立って写した車全体の写真には、屋根の上の傷は写っていません。


傷の場所は、屋根の後ろ寄りの中央にある、アンテナの付く所です。お預かりのときは、四角い穴のまわりを茶色のテープで囲み、透明なものでふさいでありました。工場で真上から見ると、穴のふちはめくれて茶色くさびています。


天井の内張り|外からは見えない、裏側の茶色いしみ
屋根の作業に入る前に、バックドアの側から、天井の内張りの後ろ寄りを下ろしました。下ろした内張りの奥には、屋根の裏の鉄板と、前後に並ぶ補強の梁(はり)が見えています。内張りの裏側には、マジックテープの所を中心に茶色いしみが広がっていました。外から屋根を見ただけでは分からない所です。


研ぎ|穴のまわりを鉄板まで研ぎ、パテの土台に
まず、穴のまわりの塗装を広く研ぎ落とし、下の鉄板を出しました。一般に、傷んだ塗装の上にそのまま重ねて塗っても、あとで下からめくれてくることがあります。研いだあとの写真では、穴のふちの茶色いさびも見えなくなり、鉄板の色になっています。穴は緑のテープでふさぎ、屋根とバックドアの境目にもテープを何枚も重ねています。

パテ(1回目)|くぼみを埋め、面の高さをそろえ始める
次に、パテ(へこんだ所を埋めて、面をならすための練った材料)を付けました。1回目はクリーム色のパテで、研いだ範囲の下側にヘラでのばしています。このパテも固まってから研ぎ、屋根の面の形に近づけていきます。

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アンテナの仮置き|塗る前に、台座を穴の上に載せてみる
1回目のパテを研いだあと、色を塗る前に、アンテナを穴の上に載せたところです。そのあと研ぎ直した面には、穴のまわりに、台座の形に沿うような細い線が引かれていました。左が仮に置いたアンテナ、右が穴のまわりの細い線です。


パテ(2回目)|ひと回り広く重ね、まわりと段差なく
2回目は黄色いパテで、範囲を1回目の外側まで広げ、四角に近い形にしています。一般に、範囲を少しずつ広げて重ねると、補修した所とまわりの面を、段のないなだらかなつながりにしやすくなります。アンテナを留める穴そのものは、テープでふさいだまま残してあります。

サフェーサー|塗料をしっかり付ける、白い下地づくり
黄色いパテを研いで形を整えたら、補修した範囲のまわりをマスキング(塗らない所を紙やテープで覆うこと)しました。その中に、サフェーサー(色の下に入れる下地の塗料)を吹いています。このノアでは、白いサフェーサーです。サフェーサーには、上に塗る塗料の密着を高めるほか、さびの進みを抑える役割もあります。さびの直し方の考え方は、サビが出たときの直し方の記事で説明しています。色のつやや映り込みは、この下地の面の仕上がりに左右されます。左はサフェーサーを吹く前、右は吹いた直後です。


塗装|屋根1枚を、カラー番号070の白で塗る
屋根は塗装ブース(ほこりの少ない、塗装専用の部屋)で塗りました。車全体を透明なビニールで包み、屋根の縁にテープを貼って、屋根だけを出しています。フロントガラスもビニールの下です。色は車体と同じカラー番号070で、穴のあった後ろ寄りだけでなく、屋根1枚をまるごと塗っています。一般に、色の上に塗る透明なクリヤーは、パネルの切れ目まで塗り切るのが基本です。どこまで塗るかの決め方は、隣のパネルまで塗る理由を書いた記事で説明しています。左は屋根の後ろの縁、右は横から見た屋根です。


ブースの照明が、塗り上がった屋根に何本もの線になってまっすぐ映っています。

内張りの交換|しみの出た天井を、取り寄せた内張りに
アンテナを付けたあと、天井の内張りを全部外し、取り寄せた内張りに取り替えました。外した天井では、屋根の裏の鉄板と、前後に並ぶ梁が見えています。取り寄せた内張りは箱に入って届き、外した元の内張りと形を見比べられます。左は内張りを外した天井、右は届いた内張り(手前)と外した元の内張り(奥)です。


取り替えたあとの車内です。しみのあった内張りに代わって、取り寄せた内張りが天井に収まっています。

完成|さびた穴のあった屋根に、アンテナが収まる
前から見ると、塗り直した屋根1枚に工場の明かりが映り込み、奥の穴のあった所にはアンテナが付いています。塗り直したあとの洗車やワックスの目安は、塗装のあとのお手入れの記事にまとめています。

修理後の確認|診断機で、各装置の状態を一覧に
仕上げたあとに診断機(車の各装置のコンピューターと通信して、状態を読み取る機械)をつないだ画面では、赤(異常)を示す箱は見えていません。装置ごとの箱は緑と灰色で表示されています。

職人の想い|ふだん見えない屋根の上と、天井の内側まで
背の高いミニバンの屋根の上は、ふだん乗る人の目にはほとんど入りません。それでもパテを2回に分けて重ね、アンテナを仮に置いてから、屋根1枚を塗りました。天井の内張りも、裏にしみの出ていたものを取り替えています。予算の範囲でどこまで直せるのかを知りたいというご希望も、代表が修理を考えるときの出発点です。
修理中の代車|同じ90系のノアから、3列シートの車まで
このノアは、乗車定員8人の3列シートの車です。同じ90系のノア ハイブリッド(令和5年式)とヴォクシー ハイブリッドも、ケービーエスの勝田レンタカーにそろっています。3列シートのミニバンなら、ステップワゴン スパーダ e:HEVや、4WDのセレナ e-POWERも候補になります。ひと回り小さいフリード e:HEVの7人乗りと、大きな40系アルファードもあります。ノアやヴォクシーにお乗りの方の代車のことは、ノアやヴォクシーを代車で借りられますか?にまとめています。
当社ではレンタカー登録(わナンバー)の車両を200台以上保有しています。乗る人数や普段の使い方をお聞きして、空き状況を確認しながらご案内します。
ご用意できる車種は、保険の内容・事故の状況・空き状況によって変わります。特定の車種を必ずご用意できるとは申し上げられませんので、まずはご相談ください。
勝田レンタカーの事故代車ラインナップ例






まとめ|90系ノアの屋根の穴と、天井の内張り
この90系ノアは、さびの出た屋根のアンテナの穴を取り替えずに板金とパテで直し、屋根1枚を塗り、天井の内張りは取り替えた事例です。
屋根や天井のように目の届きにくい所の傷みは、写真をお見積りのページから送っていただければ、まずそれを拝見します。ほかの車の直し方も、修理事例の一覧にそろっています。お気軽にお問い合わせください。
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修理のご相談
よくある質問
- 90系ノアの屋根のアンテナの穴のまわりが、さびていました。屋根を替えずに直せますか?
- 屋根を替えずに直せる場合があります。今回の90系ノアでは屋根の板は取り替えず、穴のまわりを研いで鉄板を出し、パテを2回重ねて形を整えました。そのあと白いサフェーサーを吹き、屋根1枚を車体と同じ070(ホワイトパールクリスタルシャイン)で塗っています。取り寄せた部品は、アンテナとそのカバー、天井の内張りです。
- ノアの天井の内張りに、茶色いしみが出ていました。内張りは取り替えられますか?
- 取り寄せて取り替えることができます。今回の90系ノアでは、裏側に茶色いしみの出ていた天井の内張りを全部外し、取り寄せた内張りに付け替えました。どこまで替えるかは、実物を拝見してご説明します。
- 90系ノアの屋根のアンテナの所だけ傷んでいても、屋根1枚を塗るのですか?
- 今回の90系ノアでは、穴のあった後ろ寄りだけでなく、屋根1枚をまるごと070で塗りました。一般に、透明なクリヤーは面の途中で止めず、パネルの切れ目まで塗ります。塗る範囲は、傷のある場所を見せていただいてからお伝えします。
- 90系ノアの屋根の穴の修理は、費用と日数がどれくらいかかりますか?
- どちらも、お車の傷み方を拝見してからお伝えします。費用は取り替える部品、板金で直す手間、塗る範囲で変わり、日数は傷の範囲と部品の届く時期で変わります。今回の90系ノアでは、アンテナとそのカバー、天井の内張りを取り寄せ、屋根1枚を塗りました。通常の見積りは無料です。
- 90系ノアの屋根の穴やへこみは、保険を使って直せますか?
- 保険の内容や事故の状況しだいで、使える場合があります。自費で直すときも含めて、屋根と天井の様子を拝見したうえで、取り替える部品と塗る範囲をご説明します。
- 修理中の代車は借りられますか?
- ご相談いただけます。当社はレンタカー登録(わナンバー)の車両を200台以上保有しており、乗る人数や普段の使い方をお聞きしてご案内します。ご用意できる車種は、保険の内容・事故の状況・空き状況によって変わるため、特定の車種を必ずご用意できるとは申し上げられません。