マツダ アクセラの右リヤクォーターのへこみを、横浜市都筑区の株式会社ケービーエスが、パネルを取り替えずに引き出し板金で直した事例です。リヤクォーターは後輪を囲む車体のパネル(リヤフェンダー)で、へこみは後輪の上を通るプレスライン(面と面の境の角の線)に沿っていました。擦り傷のあった右リヤドアとあわせて、カラー番号45Pの銀色で塗っています。3代目(BM系・LDA-BMLFS)の1.5Lディーゼルの5ドアで、登録から9年あまりの車です。

ホームページで近くの工場や修理事例を見比べながら、どこに頼むかを考えている方もいると思います。後輪の上の線にかかったへこみなら、知りたいのは、線まで元の形に戻せるかどうかと、後ろのパネルを取り替えずに済むかどうかでしょう。このアクセラには、その線に沿ったへこみのほかに、右リヤドアの後ろの端に短い擦り傷もありました。
修理前と修理後|アクセラの後輪の上はどう戻った?
左の写真が修理前、右の写真が修理後です。後輪の上の緑のテープのまわりに出ている浅い影が、修理前のへこみです(形は、ページの最初の写真のほうがはっきり見えます)。修理後の写真でクォーターに見える白い曲線は、傷ではなく、まわりの明かりが塗装面に映ったものです。


修理後は、テープのあった辺りの影が見えなくなっています。前寄りから写した仕上がりは、このあとの「修理完成」の写真で確かめられます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車種 | マツダ アクセラ(5ドアのハッチバック=アクセラスポーツ・ディーゼル車・乗車定員5人) |
| 型式 | LDA-BMLFS(3代目・BM系)/原動機 S5・燃料 軽油・総排気量 1.49L(車検証) |
| 初度登録 | 平成29年5月(車検証) |
| カラー | 45P(銀色)。番号は車体のコーションプレートのPAINT欄で確認 |
| ご相談 | ホームページを見てご依頼 |
| 損傷箇所 | 右リヤクォーターの後輪の上(プレスラインに沿ったへこみ)/右リヤドアの後ろの端(短い擦り傷) |
| パネルごとの直し方 | 右リヤクォーター:交換なしの板金(線に沿って塗装を点で削り、表から引き出し → パテ → サフェーサー)/右リヤドア:交換なし・1枚全体を塗装 |
| 塗装の前に外した部品 | 右リヤドアの外側の取っ手/窓の下のめっきのモール/クォーターに付く右のテールランプ |
| 塗装範囲(45P) | 右リヤクォーター全体(テールランプの穴のまわり・屋根とバックドアの縁まで)/右リヤドア1枚 |
| 塗らなかった所 | 右フロントドア・リヤバンパー・バックドア(塗装ブースでビニールの中) |
| 主な工程 | 傷の記録 → 引き出し板金 → パテと研ぎ・取っ手とモール、テールランプの取り外し → サフェーサー → 車全体をビニールで覆いマスキング → 45Pで塗装 → 部品の取り付け → 診断機での確認 |
| 修理後の確認 | 診断機のマツダ用の自動検索で、画面に見えている範囲は緑(画面の色の説明で「正常」)が16・灰色(「構成されていません」)が5つ・赤(異常)の箱なし |
ご相談の前に|交換しない修理の費用と、相談の始め方
交換か修理か 右リヤクォーターと右リヤドアは、どちらも元のパネルのまま直しています。クォーターは、線に沿って沈んだ所を表から引き出したあと、パテ(へこみを埋めて形を整える材料)で面を整えました。一般に、ドアはボルトで外せますが、リヤクォーターは車体に組み付けられていることが多い部品です。替えるとなると、車体から切り離して付け直す工程が入ります。線にかかったへこみを板金で戻せるかの見分け方は、プレスライン(面の折れ目)のヘコミは、板金で直せますか?で説明しています。
費用 見積りの金額は、取り替える部品があるか、板金で形を戻す手間がどれほどか、どこまで塗るかで決まります。このアクセラでは取り替えたパネルはなく、作業は線を引き出す板金と、クォーターとリヤドアの2枚の塗装でした。見積りの金額がお店ごとに違ってくる点を、同じキズなのに、お店で見積もりが倍も違うのはなぜですか?で取り上げています。通常の見積りは無料です。部品を外して中を確かめるような、通常の見積りの範囲を超える作業が必要なら、その費用を前もってお伝えします。
お預かりの日数 日数は、引き出しやパテの手間、塗る枚数、取り寄せる部品があるかどうかで変わります。実車を拝見したうえで、目安をお知らせします。車の修理期間の目安は、どれくらいですか?では、損傷の大きさで変わる日数の考え方を紹介しています。
保険を使うとき 保険を使う修理も、自費の修理もご相談いただけます。進み方の違いは、保険を使う修理と自費の修理のちがいで説明しています。
直せるのか、どう直すのかで迷っている段階でも、今の見積書や傷の写真があれば、そこから話を進められます。代表メッセージの中で、代表からお客様への提案として書いていることです。
相談に使う写真は、アクセラの全体が分かる1枚、へこみに寄った1枚、車検証の1枚の3枚です。線にかかったへこみは、真横からより、線に沿って浅い角度から写した1枚のほうが、へこみが影として出ます。
アクセラを預けているあいだの足も、修理と一緒にご相談いただけます。お貸しする車は、ケービーエスの勝田レンタカーに登録した200台以上のわナンバーの中から探します。どの車に乗れるかは、その時の空きや、保険の内容によって変わります。
ホームページを見てケービーエスへ|線のへこみのご相談
このアクセラは、ケービーエスのホームページをご覧になってお預かりした車です。リヤドアとクォーターを替えずに直したほかの車の例を、ページの下の「あわせて見たい修理事例」で3件紹介しています。
損傷確認|線に沿ったへこみと、ドアの端の擦り傷
いちばん大きな傷みは、右リヤクォーターです。後輪の上を通るプレスラインに沿って、ドアとの境目の手前まで面が沈んでいました。へこみの高さは、横に目盛りの付いた棒を立てて写真に残しています(ページの最初の写真)。右リヤドアには、クォーターとの境目の近くに短い擦り傷があり、小さなテープで印を付けています。


引き出し板金|プレスラインに沿って表から引く
右リヤクォーターは取り替えずに、線に沿って沈んだ所を表側から引き出して形を戻しました。へこみの線に沿って、塗装を小さな点のように削った跡が2列に並んでいます。後輪のアーチ(タイヤを囲む弧の部分)の縁も塗装を広めに削り、クランプ(はさんで留める金具)を留めました。そのうえで、先が銅色の棒状の工具を点の列に当てて、沈んだ所を引いていきます。2枚のうち、左は削った点の列と縁のクランプ、右はその列の端に工具を当てた場面です。


削ったのは線に沿った点とクランプを留める縁だけで、まわりの塗装は残したまま作業しています。一般に、プレスラインの角は板が硬く、力をかけたときに戻る量が読みにくい所です。同じマツダの車で、リヤクォーターとリヤドアを交換せずに板金で直した例として、CX-5の左リヤクォーターと左リヤドアの事例があります。
パテ処理|線のまわりを埋め、段をつけて研ぐ
引き出したあとは、線のまわりを研いでからパテを付け、研いで面をならしました。クリーム色に見えるのがパテで、後輪のアーチの上からドアとの境目まで、線のまわりに入っています。パテのふちには、段をつけて研いだ跡が残っています。ここで面をならしておくことが、色をのせたあとに、へこみの跡を浮かせないための下地づくりになります。リヤドアの後ろの端、L字のテープの横に見える短い線が、修理前からあった擦り傷です。

同じような損傷でお困りですか?☎ 045-592-1040LINEで相談見積りを相談
部品の取り外し|覆うだけで済ませず、外して塗る
パテの段階では、右リヤドアの外側の取っ手(握る部分)と、窓の下のめっきのモールが外してあります。後ろでは、クォーターに付く右のテールランプも外しました。どれも、塗装のときにテープで覆って済ませるのではなく、外した状態で色をのせています。左の写真が右側面の後ろ半分、右の写真が右後ろから見たテールランプの穴です。


サフェーサー塗装|パテの上に、色の土台をつくる
パテを研いだ所は、まわりを紙で大きく覆うマスキング(色を付けない所を、紙やテープで覆うこと)をしました。開けておいたのは、クォーターの研いだ所とそのまわりだけです。その中にサフェーサー(色の下に入れる、下地の塗料)を吹き、パテと元の塗装の上を、むらのないグレーの面にしています。グレーの層をはさむことで、パテの面と元の塗装の面が、色をのせる前に一つの下地になります。左の写真が吹く前、右の写真が吹いたあとです。


塗装準備|車全体を覆い、塗る2枚だけを出す
塗装ブース(ほこりを抑えた、塗装のための部屋)では、車全体をビニールで包み、右リヤドアと右リヤクォーターだけを出しました。窓は紙で覆い、テールランプの穴や後輪のアーチ、前のドアとの境目、屋根とバックドアの縁を、緑のテープで区切っています。2枚の表面は、細かく研いでつやを消した足付けの状態です。足付けは、上に重ねる塗料がしっかり付くようにするための下ごしらえです。クォーターには、サフェーサーの明るいグレーが島のように見えています。


塗装|カラー番号45Pの銀色で、ドアとクォーターを
車体のコーションプレート(型式や色番号の書かれた銘板)では、PAINT欄のカラー番号は45Pです。この45Pの銀色で、クォーターとリヤドアを塗りました。塗り終えた2枚の写真を、下に載せています。テールランプの穴のまわりから後輪の上、ドアの取っ手のくぼみまで、つやが出ています。

リヤドアは、擦り傷の場所は後ろの端でしたが、1枚全体に色をのせています。面が続くドアとクォーターで、どこまで塗るかを決める目安を、となりのドアまで塗ると言われるのは、どういうときですか?で紹介しています。

修理完成|取っ手もランプも戻った右側面
塗り終えたあとは、取っ手やモール、テールランプを取り付けました。前寄りから見ると、右リヤドアの取っ手と窓の下のモールが付き、後輪の上の面にへこみの影は見当たりません。

右後ろの斜めと真後ろからも写しました。クォーターに付く右のテールランプが戻り、後ろには「AXELA」と「SKYACTIV-D」のバッジが並んでいます。


電子診断|完成後のスキャンで、異常の箱は出ず
部品を取り付けたあと、診断機(車のコンピューターから状態を読み出す機械)をつなぎ、マツダ用の自動検索をかけました。画面の色の説明で「異常」を表す赤の箱は、見えている範囲に一つもありません。緑(「正常」)の箱が16、灰色(「構成されていません」)が5つです。白い「OBD」の箱は、診断機をつないだ差し込み口の印です。

職人の想い|線の上のへこみを、点の列から戻す
線の上のへこみは、点の列から表へ引き、パテで面をならしてから色をのせています。色をのせる前には取っ手とモール、テールランプを外し、車全体をビニールで覆いました。傷んだ所を見て、直し方を具体的に考える。ケービーエスが、どの修理でも立ち返る考え方です。
修理中の代車|アクアやプリウスなど5ドアの車
アクセラと同じ5ドアの車では、ハイブリッドのアクアと新型のプリウス、SUVのヤリスクロスを、ケービーエスの勝田レンタカーに登録しています。プリウスやアクアを代車で借りられますか?では、アクアとプリウスの代車を取り上げています。
当社ではレンタカー登録(わナンバー)の車両を200台以上保有しています。乗る人数や普段の使い方をお聞きして、空き状況を確認しながらご案内します。
ご用意できる車種は、保険の内容・事故の状況・空き状況によって変わります。特定の車種を必ずご用意できるとは申し上げられませんので、まずはご相談ください。
勝田レンタカーの事故代車ラインナップ例




アクア ハイブリッド(令和7年式・モデリスタ仕様)の代車を見る
まとめ|替えずに戻した、アクセラの後輪の上
このアクセラは、後輪の上の線に沿ったへこみをパネルを替えずに引き出し、右リヤドアとあわせて45Pで塗った事例です。
線にかかったへこみや擦り傷も、お見積りのページから写真で送れます。ほかの車の直し方は、修理事例の一覧で見比べられます。お気軽にお問い合わせください。
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修理のご相談
ホームページからのご依頼に感謝します
数ある工場のなかから当社をお選びいただき、ありがとうございました。リヤフェンダーの線のへこみやドアの擦り傷のこと、修理中の代車まで、横浜市都筑区の株式会社ケービーエスへご相談ください。
よくある質問
- アクセラの後輪の上のプレスラインがへこみました。板金で線まで戻せますか?
- 線の形が残っていて、まわりの面が沈んでいる状態なら、板金で戻せる場合があります。今回のアクセラは、線に沿って並べた点の列から表へ引き出しました。引いたあとは、パテとサフェーサーで下地を整え、クォーター全体に色をのせています。
- アクセラのリヤドアの端に短い擦り傷があるとき、ドアは1枚全体を塗るのですか?
- 傷の場所と、となりの面とのつながり方で決まり、ドア1枚全体を塗ることもあります。今回のアクセラでは、右リヤドアの取っ手を外し、1枚全体に色をのせました。どこまで塗るかは、作業に入る前にご説明します。
- アクセラのリヤフェンダー(クォーター)のへこみは、写真を送って相談を始められますか?
- 始められます。アクセラの全体と、へこみに寄った写真、車検証の3枚を送っていただければ、直し方のご相談に入れます。交換になるか板金で戻せるかの最終的な判断は、実車を拝見してからお伝えします。
- アクセラのリヤフェンダーの板金とドアの塗装は、費用と日数が何で決まりますか?
- 費用は、部品を取り替えるかどうか、形を戻す板金の手間、色を塗る範囲の広さで決まります。日数は、引き出しなどの手間と塗る枚数、取り寄せる部品の有無で変わります。今回のアクセラは取り替えたパネルがなく、右リヤクォーターと右リヤドアの2枚に色をのせました。金額と日数の目安は、実車を拝見してからお伝えします。通常の見積りは無料です。
- アクセラの後ろのへこみの修理に、保険は使えますか?
- 保険の内容や事故の状況しだいで、使える場合があります。へこみを拝見して直し方と見積りをお伝えしたあとで、使うかどうかを決めていただいてもかまいません。
- 修理中の代車は借りられますか?
- ご相談いただけます。当社はレンタカー登録(わナンバー)の車両を200台以上保有しており、乗る人数や普段の使い方をお聞きしてご案内します。ご用意できる車種は、保険の内容・事故の状況・空き状況によって変わるため、特定の車種を必ずご用意できるとは申し上げられません。