横浜市都筑区の株式会社ケービーエスで、ホンダ CR-V(DBA-RM4)の、真後ろから押し込まれたリヤまわりを修理しました。バックドアとバックパネル(車体の後ろの端の板)、リヤバンパーは、新しい部品に取り替えています。ゆがんだ荷室の床は交換せず、車体を床のレールに固定し、チェーンで引いて形を戻しました。左右のクォーター(後ろのタイヤの上にある側面のパネル)の後ろの角も替えずに直しました。新しいバックドアやバンパーの角とあわせて、車体と同じNH788P(白のパール)で塗っています。

後ろから強い力を受けた車は、バンパーやバックドアのへこみだけでは済まないことがあります。荷室の床や車体の奥まで傷んでいたら直るのか。外から見ただけでは、なかなか判断がつきません。このCR-Vも、バックドアの下側からリヤバンパーにかけて押し込まれ、左右の後ろの角まで傷んでいました。
修理前と修理後|CR-Vの後ろ姿、バックドアとバンパー
どちらも車の後ろから写したもので、左の写真が修理前、右の写真が修理後です。修理前は、傷んだ所に緑のテープを貼り、目盛りの棒を立てています。


修理後は、新しいバックドアの下側も、その下の白い板も、面がまっすぐに通っています。修理後の写真は後ろのナンバーを付ける前のもので、車体の細かな白い点は水滴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車種 | ホンダ CR-V |
| 型式 | DBA-RM4(車体のコーションプレートで確認) |
| カラー | NH788P(コーションプレートの色番号)。白のパール |
| 損傷箇所 | バックドアの下側(へこみ・鋭い線・塗装のひび)とその下の白い板(押し込み)/リヤバンパー(左右の角のすき間と外れ・下の縁のめくれ)/バックパネル(車体の後ろの端の板)のつぶれ/荷室の床(リヤフロア・スペアタイヤの所)のしわ/左右のリヤクォーターの後ろ下の角の押し込み/後ろの座席のロックのカバー |
| パネルごとの直し方 | バックドア・バックパネル・リヤバンパー(左右の白い角・下側):交換/荷室の床:交換せず、車体を床のレールに固定し、チェーンで引いて形を戻す/左右のリヤクォーターの後ろ下の角:交換せず、研ぎ・パテ・サフェーサーで整えて塗装/後ろ側のマフラー・後ろの座席のロック(左右):交換 |
| 取り寄せた主な部品 | バックドア・バックパネル・リヤバンパー一式・後ろ側のマフラー・後ろの座席のロック(左右)/バックドアのゴム・内張り・飾りの板(ガーニッシュ)・エンブレム・タイヤハウスのモール(左右)・床下の樹脂のカバー・クリップ類 |
| 主な塗装範囲(NH788P) | 後ろの開口部まわり(新しいバックパネル・車に付けたまま)/新しいバックドア(一度車に付けてから外して)とリヤバンパーの左右の角(台の上で)/左右のリヤクォーター全体(車に付けたまま) |
| 主な工程 | 分解 → 車体を固定して引く → バックパネル交換・バックドアの仮付け → 角の研ぎ・パテ・サフェーサー → 継ぎ目のシーラーと後ろの端の塗装 → バックドアとバンパーの塗装 → クォーターの塗装 → 組み付け |
ご相談の前に|替える部品と直す車体、費用と日数
ディーラーなどで修理が難しいと言われた車でも、まずは見積書や傷の写真を見せていただき、必要に応じて実車を確かめる。そこからご相談を始めるのが、代表メッセージで伝えている進め方です。
交換か修理か このCR-Vで取り替えたのは、バックドア、バックパネル、リヤバンパーです。荷室の床と左右のクォーターの角は、元の鉄板のまま直しました。一般に、バックドアは下側が鋭く曲がったり裂けたりしているときは、取り替えをおすすめすることが多くなります。後ろが広く傷んだときは、板金と交換を組み合わせて考えます。分かれ目は、リヤゲート(バックドア)のへこみは交換になるかの記事で説明しています。
費用 金額を決めるのは、取り替える部品の数、板金で形を戻す手間、塗る範囲の広さです。今回は、バックドアからマフラーまでの部品と、床を引いて戻す作業がそれにあたります。塗装は、後ろの開口部まわり、新しいバックドア、リヤバンパーの左右の角、左右のクォーターです。見積もりの金額がお店ごとに違って見える理由は、見積もりがお店で倍も違うわけで説明しています。通常の見積りは無料です。バンパーの奥など、外さないと見えない所を調べる作業が別に要るときは、始める前にその費用をご説明します。
お預かりの日数 リヤまわりのように取り寄せる部品の多い修理は、作業の量だけでなく、部品がそろう時期でも日数が前後します。実車を拝見し、部品の見通しを確かめてから目安をお伝えします。
保険を使うとき 保険を使う修理も、自費の修理もご相談いただけます。進み方の違いは、保険を使う修理と自費の修理のちがいで説明しています。
送っていただく写真は、まず車全体と傷の寄り、それに車検証の3枚です。後ろの傷なら、真後ろから車全体を1枚、いちばんへこんだ所を近くから1枚撮っていただくと、傷の広がりが伝わります。
荷物を積んで使うSUVだからこそ、修理のあいだの車も一緒に考えておきたいところです。ケービーエスの勝田レンタカーには、レンタカー登録(わナンバー)の車が200台以上そろっています。ヴェゼル ハイブリッドやRAV4 PHVといったSUVも、その中にあります。借りていただける車は、空きや、保険の内容によって変わります。
損傷|バックドアの下からバンパー、左右の角まで
修理の前に、傷んだ所へ緑のテープで印を付けています。いちばん大きく押されていたのは、バックドアの下側と、その下に付く白い板です。バックドアの下の縁には鋭い線が入り、そのまわりの塗装にはひびが出ていました。

左右の後ろの角も押され、左はバンパーの白い角と下側のあいだにすき間が開き、右はバンパーの角が外れていました。


分解して確認|バンパーの奥で、後ろの端と床もゆがむ
バンパーとバックドアを外すと、外からは見えなかった傷みが出てきました。車体の後ろの端にあたるバックパネルは下側からつぶれ、荷室の床(スペアタイヤを収める所)にもしわが寄っています。床のしわには緑のテープで線を引き、床と側面の継ぎ目のシーラー(すき間をふさぐ材料)も、はがれていました。
右のクォーターの後ろ下(ふだんはバンパーの裏に隠れる所)も、つぶれてめくれています。


分解して見つかる傷みの扱い方は、修理の途中で追加の損傷が見つかったときの記事にあります。
車体を引く|床のレールに固定し、押された形を後ろへ
荷室の床は取り替えず、引いて形を戻しました。まず、車体の下の縁(サイドシル)を赤いスタンドとクランプで留め、床のレールにチェーンでつないで固定します。一般に、車体を固定せずに引くと車ごと動いてしまい、押された所に力が届きません。
そのうえで、後ろの端(このあと取り替えるバックパネル)の下の縁をクランプでつかみ、チェーンとレバー式の巻き上げ機で後ろへ引いています。後ろへ引くチェーンのほかに、下へ向かうチェーンも掛かっています。下の写真は、車体の下の縁の固定、引いているところの全体、後ろの端のクランプとチェーンの順です。



バックパネル交換|つぶれた後ろの端を新しい板に
形を戻したあと、つぶれていたバックパネルは外し、取り寄せた新しいバックパネルに替えました。新しい部品は、まだ車の色が塗られていない下地の状態で届いています。付け終えた後ろの端の上にあるのは新しいバックドアで、色を塗る前に一度車に付け、そのあと外して塗りました。
一般に、取り替える部品は、付けたときのすき間やまわりとのそろい方も仕上がりにかかわります。


同じような損傷でお困りですか?☎ 045-592-1040LINEで相談見積りを相談
角の下地|替えずに直す左右の角を、なめらかな面に
左右のクォーターの後ろ下の角は、取り替えずに元の鉄板を直しました。押された所のまわりの塗装を研いで鉄板を出し、タイヤの上の丸い縁(アーチ)には薄くパテ(細かな凹凸を埋めて面をそろえる材料)をのせています。一般に、下地の面に凹凸が残ると、色を塗ったあとの映り込みにそのまま出てしまいます。
右の角は、まわりを紙とテープで覆うマスキングをしてから、サフェーサー(色の前に入れる下地の塗料)を吹きました。下の写真は、右の角の研ぎとパテ、左の角の研ぎとパテ、右の角のサフェーサーの順です。



直すか取り替えるかの考え方は、板金か交換かが決まるところにまとめています。
継ぎ目の処理|シーラーですき間をふさいでから色を
塗装ブース(ほこりを抑えて塗る専用の部屋)で写した後ろの端では、新しいバックパネルと床の継ぎ目に、白いシーラーが塗ってありました。一般に、継ぎ目のすき間は、ふさいでおかないと水やほこりの入り道になります。そのあと、後ろの開口部のまわりを車体の色で塗っています。下の写真は、床との継ぎ目のシーラー、塗る前の後ろの端、塗ったあとの後ろの端の順です。



荷室の床|取り替えず、元の床のまま形を戻す
どちらも荷室の中から後ろの端の方を見た写真です。分解して傷みを確かめたときと、塗装ブースでの作業のあとを並べました。


左ではしわに沿ってテープの線が引かれ、右ではテープがなくなって、つやのある面になっています。スペアタイヤの所の形は2枚とも同じで、床は元の部品のままです。後ろの床を板金で戻した別の車の修理として、ハイエースのリヤフロアの事例があります。
部品の塗装|バックドアとバンパー角をカラー番号NH788Pで
一度車に合わせた新しいバックドアは、もう一度外して塗装ブースの台に載せ、カラー番号NH788Pの色をのせました。左の写真が塗る前、右の写真が塗り終えたバックドアです。


リヤバンパーの左右の角(白い部分)も、取り寄せた部品を台の上で同じ色に塗りました。表面には、ブースの照明がなめらかに映り込んでいます。

クォーターの塗装|角だけでなく、窓とランプの際まで
左右のクォーターは車に付けたまま、車全体をビニールで覆い、窓やテールランプ、後ろのドアとのすき間に沿ってテープで区切りました。傷があったのは後ろ下の角ですが、NH788Pの色をのせたのはクォーター全体です。後ろのドアは、テープで区切った外側です。
一般に、面の途中で色を止めると、その境目が線のように見えることがあります。塗る範囲の決め方は、となりのドアまで塗ると言われるのはどんなときかで説明しています。


組み付け|後ろの座席のロックやマフラーも新しく
後ろの座席の背もたれを留めるロックは、白い樹脂のカバーが割れていました。ロックは左右とも新しい部品に替え、出口に傷の印が付いていた後ろ側のマフラーも取り替えています。下の写真は、カバーが割れた元のロック、袋に入った新しいロック、外したマフラーと新しいマフラーの順です。



バックドアには、ゴムの縁取りや内張り、エンブレムなどを付けて組み上げました。
外した部品|元のバックドアに残る、押しつぶされた跡
組み上がった後ろ姿は、ページのはじめの「修理前と修理後」でご覧いただけます。床に置いたのは、取り替えて外した元のバックドアです。下側が奥へ押しつぶされ、修理の前に貼った緑のテープも残っています。

塗り直した所の洗車やワックスの時期は、板金塗装のあとの洗車とワックスの目安をご覧ください。
職人の想い|替える部品の奥で、元の床を生かす
バックドアやバックパネルは新しい部品に替えましたが、その奥の荷室の床は、車体を固定して引き、元の床のまま形を戻しました。左右のクォーターの角も替えずに下地から整え、新しいバックドアは一度車に付けてから塗っています。修理費や部品の都合で買い替えを勧められることがあっても、お客様の気持ちはそれだけでは整理できない、というのが代表の考えです。
修理中の代車|CR-Vと同じSUVを中心に
CR-Vは、荷物を積むことの多いSUVです。ケービーエスの勝田レンタカーには、同じホンダのヴェゼル ハイブリッドや、スバルの新型フォレスターの4WDがあります。RAV4 PHV、ハリアーPHV、カローラクロスの4WD、レクサスNX450h+もそろえています。ヴェゼルを修理中に借りるときのことは、ヴェゼルを代車で借りられますか?にまとめています。
当社ではレンタカー登録(わナンバー)の車両を200台以上保有しています。乗る人数や普段の使い方をお聞きして、空き状況を確認しながらご案内します。
ご用意できる車種は、保険の内容・事故の状況・空き状況によって変わります。特定の車種を必ずご用意できるとは申し上げられませんので、まずはご相談ください。
勝田レンタカーの事故代車ラインナップ例






まとめ|CR-Vのリヤまわり、交換と引く修理の組み合わせ
このCR-Vは、バックドアとバックパネル、リヤバンパーを交換し、荷室の床は替えずに引いて戻し、左右のクォーターの角を直して塗った事例です。
後ろから強く押された車も、お見積りのページから写真を送ってご相談いただけます。車種ごとの直し方は、修理事例の一覧にまとめています。お気軽にお問い合わせください。
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修理のご相談
よくある質問
- CR-Vの荷室の床(リヤフロア・スペアタイヤの所)がゆがんだら、交換になりますか?
- 交換しないで直せることがあります。今回のCR-Vでは床を取り替えず、車体を床のレールに固定し、チェーンで後ろへ引いて形を戻しました。どこまで引いて戻せるかは、分解して床の傷み方を見てからご説明します。
- CR-Vのバックドアの下がへこんだら、交換しないと直りませんか?
- 板金で戻せることも、交換をご提案することもあります。一般に、下側が鋭く曲がっていたり裂けていたりすると、交換になることが多くなります。今回のCR-Vでは、バックドアを新しい部品に替えました。色を塗る前に一度車に付けてから、台の上で車体と同じNH788P(白のパール)に塗っています。
- CR-Vが後ろから強く押されたとき、マフラーや後ろの座席まで傷むことはありますか?
- あります。今回のCR-Vでは、出口に傷の印が付いた後ろ側のマフラーと、背もたれを留める後ろの座席のロック(左右)も新しい部品に替えました。外から見えない所の傷みは、分解して確かめます。
- CR-Vのバックドアやリヤバンパーの交換は、費用と日数がどのくらいかかりますか?
- どちらも、お車を拝見して傷みと部品の見通しを確かめてからお伝えします。費用は取り替える部品の数、板金で形を戻す手間、塗る範囲の広さで決まり、日数は部品がそろう時期でも変わります。今回のCR-Vでは、バックドアからマフラーまでの部品を取り寄せ、荷室の床を引いて戻しました。塗ったのは、後ろの開口部まわり、新しいバックドアと、バンパーの左右の角、左右のクォーターです。通常の見積りは無料です。
- CR-Vのリヤまわりの修理に、保険は使えますか?
- 保険の内容や事故の状況しだいで、使える場合があります。保険を使う場合も自費の場合も、まずリヤまわりと荷室の中を拝見し、替える所と直す所をご説明します。
- 修理中の代車は借りられますか?
- ご相談いただけます。当社はレンタカー登録(わナンバー)の車両を200台以上保有しており、乗る人数や普段の使い方をお聞きしてご案内します。ご用意できる車種は、保険の内容・事故の状況・空き状況によって変わるため、特定の車種を必ずご用意できるとは申し上げられません。