横浜市都筑区の株式会社ケービーエスで、黒いホンダ オデッセイ ハイブリッドの左後ろの保険修理を承りました。へこみと擦り傷のあった左スライドドアは新品に交換し、後輪の上の左リヤクオーターは交換せずに引き出し板金で形を戻して、新しいドアと並べた同じ塗装ブースで、色番号NH731Pの黒に塗っています。
お車は平成30年3月に初度登録されたオデッセイ ハイブリッド(型式 6AA-RC4・7人乗り)です。保険会社からのご依頼で、お車は当社の配送ドライバーが引き取りにうかがいました。中古部品を使うかの欄は、お預かり証で「不可」に丸。スライドドアは、部品商から新品の本体を取り寄せています。
傷は、左スライドドアの後ろ半分から後輪の上を通り、給油口の手前まで続いていました。作業内容としてお預かり証に書かれているのは「左スライドドア 交換」「左クオーター 修理」の2行で、給油口のまわりなども直すという書き込みが添えてあります。部品の伝票に載っているのはドアの本体とモール類で、クオーターや給油口のふたの部品はありません。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車種 | ホンダ オデッセイ ハイブリッド |
| 型式 | 6AA-RC4(乗車定員7人) |
| 登録 | 平成30年3月(初度登録) |
| カラー | NH731P(クリスタルブラックパール)※車体のコーションプレートで確認(お預かり証のカラーNoも同じ番号) |
| ご依頼 | 保険修理(保険会社からのご依頼)/当社の配送ドライバーが引き取り |
| 損傷箇所 | 左側面の後ろ寄り:スライドドアの後ろ半分(へこみと擦り傷)/左リヤクオーターの後輪の上から給油口の手前まで(へこみと擦り傷)/後輪のアーチの縁/給油口のふたの縁とまわり |
| 修理方法 | 左スライドドア=新品に交換/左リヤクオーター=交換せず、後輪のアーチの縁を引き出し板金し、後輪の上から給油口の前まで鉄板が出るまで研いでからパテ、黒い下地 |
| 交換(新品・部品の伝票より) | 品名「R/ドアパネルASSY LH」の左スライドドア本体/ドアの下のモール(R/ドアプロテクタモール LH)/後輪のアーチのモール(R/ホイルハウスモール LH)/ドアの窓まわりのモール4本(ウィンドウモール3本・ベルトモール1本)/シール・グロメット・テープ類/クリップ(伝票の品名は「F/グリル クリップ」・7個) |
| リサイクルパーツ | 利用「不可」(お預かり証より) |
| 塗装(すべて同じ塗装ブース) | 新品の左スライドドアと、車から外したバンパー(どちらも台の上で)/左リヤクオーター(給油口のふたを含む)と左フロントドア(車体に付いた状態で) |
| クリヤー | 日本ペイント nax イージス(3:1)グリフィスクリヤー(耐スリ傷タイプ) |
| 修理後の確認 | システムの一覧を診断機で表示(見えている範囲は緑と灰色の箱のみで、赤い箱なし) |
| 工程 | 引き取り → 緑のテープで傷の範囲を記録 → 部品の注文 → アーチのモールを外して縁を研ぐ → 引き出し板金 → 広く研いで鉄板を出す → パテ(新品のドアは塗る前に一度車へ取り付け) → パテを研いで紙で囲う → 黒い下地 → 同じ塗装ブースで、車体と外したドア・バンパーを塗装 → ドアを組み付けて完成 → 診断機でシステムの一覧を確認 |
7人乗りのオデッセイをお預かりするあいだも、同じように3列シートの車に乗りたい、というご相談にお応えしています。勝田レンタカーで保有する車はすべてわナンバー(レンタカー登録)で、その数は200台以上。ステップワゴン e:HEV スパーダや40系アルファードのような3列シートの車もそろえています。どの車になるかは、その時に空いている車と、ご加入の保険の補償の内容によって変わります。
損傷|左スライドドアの後ろから給油口の手前まで
工場でお預かりしてから、傷の始まる所に縦の緑のテープを貼り、高さの目安になる目盛り付きの棒を後輪の前に立てて記録しています。左の写真は左前から見た全体で、そのテープはスライドドアの後ろ寄りにあります。右の写真は左側面の後ろ半分です。縦のテープから後ろへ、後輪の上を越えて給油口の手前まで、擦り傷とへこみが帯のようにつながっています。


損傷|スライドドアの後ろ半分に出たへこみの波
近くに寄った左の写真には、スライドドアの後ろの下と、そのうしろに続くクオーターの前の部分が写っています。ドアの下のほうから後輪のアーチの手前まで、横に長い白い擦り傷が重なっています。右の写真はドアの後ろ半分を斜めから写したもので、映った景色の線が曲がっている部分にへこみがあります。


損傷|後輪の上のクオーターと、給油口のふち
下の写真は、後輪の上の左リヤクオーター、後輪のアーチの縁、給油口のふたのまわりの順です。クオーターは、後輪の上から給油口の前にかけて面がへこみ、その上に白い擦り傷が何本も走っています。アーチの縁にも擦り傷が続き、工場に入れてから撮った給油口のまわりの写真では、給油口のふたの縁と、そのすぐ横の塗装にも細かな擦り傷が入っていました。



直し方|ドアは新品に、クオーターは今の鉄板を戻す
お預かり証の作業内容は、パネルごとに書き分けられていました。「左スライドドア 交換」と「左クオーター 修理」です。車から取り外せるスライドドアは新しい本体に替え、車体とつながっているリヤクオーターは、押された鉄板を外へ引き戻して形を整える板金で直す、という分け方です。
部品の伝票には、左スライドドアの本体(品名は「R/ドアパネルASSY LH」)のほか、ドアの下のモール、後輪のアーチのモール、ドアの窓まわりのモール4本、シールやグロメットといった、ドアの付け替えに使う細かな部品が並んでいます。クオーターと給油口のふたの部品は伝票になく、クオーターは今の鉄板を直し、給油口のふたも今の部品のまま塗装しています。
引き出し板金|後輪のアーチの縁を、外へ引き戻す
板金は、後輪のアーチの縁から始めています。左の写真では、アーチのモールが外され、縁に沿って塗装が帯のように研ぎ落とされて、銀色の鉄板が出ています。床にはハンマーと、溶接機のケーブルが写っています。右の写真がその引き出しの場面です。研いだ縁には、波を打った細い線材が溶接されています。そこへ歯がずらりと並んだ金具を掛け、右へ伸びる黒い棒(形からスライドハンマーとみられる道具)とつないで、押し込まれたアーチの縁を車の外側へ引き戻しています。


研ぎとパテ|鉄板を広く出し、クリーム色で面をつなぐ
引き出したあとのクオーターは、後輪の上から給油口の前まで、塗装を広く研ぎ落としています。左の写真で銀色からグレーに見えている部分が、塗装の下から出た鉄板です。後輪は布で覆い、給油口のふちには緑のテープを貼って守っています。研いだ範囲と元の塗装との境目には、少しずつ段がつけてあります。その上に付けたのが、右の写真のクリーム色のパテです。パテは後輪のアーチの縁の線に沿って広く付けられ、ドアとの境目と後ろの下には、緑のテープで線が引かれています。右の写真の左側に写っているスライドドアは、届いた新品です。まだ窓ガラスがなく、色も塗る前のつやのない黒のまま、車に取り付けてあります。新しいドアを付けた状態で、そのすぐうしろのクオーターにパテを付けていることが、この写真から分かります。


下地|紙で囲い、研いだパテの上に黒い下地を吹く
パテが固まったら、研いで面をならします。左の写真は、パテを研ぎ終えたクオーターのまわりを、紙とテープで囲ったところです。紙の端は、ドアの開口部の線と後輪のアーチの縁に合わせて貼られています。紙の内側には、白っぽく研がれたパテの面が見えます。右の写真は、続けて同じ場所を写したものです。紙で囲った中に黒い下地が吹き付けられ、まわりの紙にも黒い霧がかかっています。この下地の上に、塗装ブースで色とクリヤーを重ねていきます。


塗装の準備|外した新品のドアとバンパーを台に
床が格子になった塗装ブースに、車と、車から外したスライドドア・バンパーを入れています。パテのときに車に付けてあった新品のスライドドアは、車から外して台に立て、単体で塗る準備をしました。左の写真がそのドアで、表面にはつやを落とす研ぎが入っています。右の写真はバンパーで、こちらも車から外して台に掛け、内側から写しています。


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塗装の準備|クオーター、開口部の縁、左フロントドアを出す
車体は全体をビニールでくるみ、パネルの境目にテープを貼って、塗る3か所だけを外に残しています。クオーターは給油口のふたまで含めて研がれ、テールランプやタイヤはビニールの中です。スライドドアを外した開口部のうしろの縁もビニールの外に出され、ドアを受ける金具には緑のテープが巻いてあります。左フロントドアも表面を研いでつやを消し、ドアハンドルのくぼみはテープで、窓はビニールで覆いました。下の写真は、左リヤクオーター、開口部のうしろの縁、左フロントドアの順です。



塗装|NH731Pで塗り、最後はイージスのクリヤー
色の番号はNH731P。車体のコーションプレート(車の型式や色の番号が書かれた銘板)で読み、お預かり証の「カラーNo」の番号とも合っていることを確かめました。黒は、塗り肌のわずかな差やムラ、つやの引けが、光の映り込みでそのまま見えてしまいやすい色です。
左の写真は、色の上に吹いた透明な塗料(クリヤー)の缶と、混ぜるためのカップです。缶のラベルの製品名はnax イージス(3:1)グリフィスクリヤーで、メーカーの日本ペイントの製品案内では、耐スリ傷用につくられたクリヤーとして紹介されています。最後の層に使ったのが、このクリヤーです。右の写真は塗り終えた新品のスライドドアで、つやのなかった面が、ブースの照明を映す黒に変わっています。


左の写真は、塗り終えたバンパーを塗る前と同じ向きから撮ったものです。右の写真は左フロントドアで、研いでつやを消していた面が、つやのある黒になりました。ドアのうしろには、ビニールの外に出してあった開口部の縁も写っています。


下の大きな写真が、修理の中心だった左リヤクオーターの塗り上がりです。アーチの縁から引き出し、パテで整えた後輪の上から給油口のふたまでが、つやのある黒に変わりました。写真の右奥には、台に立てた新品のスライドドアが同じブースに並んでいて、ドアとクオーターを同じ場所で塗り上げたことが分かります。

組み付け|車に戻した新しいドアに、窓のモールを付ける
塗装のあとは、新しいスライドドアの組み付けです。左の写真は、車に取り付けたガラス入りの新しいドアに、窓まわりの細いメッキのモールを合わせているところです。窓まわりのモールは、伝票ではどれも新品で取り寄せています。右の写真でも新しいドアは車に付いていて、ドアハンドルも見えます。床に置いてある細長いモールは、緑の印のテープが付いたままの、外した元の部品です。


完成|左後ろ、左前、外した元のドアと並べて
部品をひと通り戻し終えて、オデッセイの修理が仕上がりました。完成の写真は3枚とも工場の中です。左後ろからは、新しいスライドドア、引き出したクオーター、給油口のふたが、工場の明かりを映して並んでいます。左前からは、塗装した左フロントドアからスライドドアへと続く側面を見通せます。最後の写真では、完成した車の手前の床に、取り外した元のスライドドアを置いています。床のドアの表には、傷の印に貼った緑のテープが見えます。下の写真は、左後ろ、左前、完成した車と元のドアの順です。



診断機|オデッセイ ハイブリッドのシステムを一覧で確かめる
組み上がったあとは、車に診断機をつないで確かめています。画面のいちばん上の行には「HONDA」「オデッセイ ハイブリッド」「2018」と表示され、その下に、車のコンピューターの名前を書いた箱が線で結ばれた一覧が出ています。
画面の上の小さな説明によると、箱が緑なら正常、赤なら異常、灰色はその車に構成されていない装置です。この一覧は緑と灰色の箱で埋まり、指で隠れた下の段の一部を除いて、赤い箱は1つも見当たりません。エアバッグを受け持つ「SRS」や、ブレーキの制御の「ABS/VSA」も緑で表示されています。

職人の技|交換と板金の線引き、仮付け、同じブースでの仕上げ
オデッセイの修理で、写真と書類が示している手間を順に挙げます。
① クオーターは、アーチの縁から引いて戻す 交換の記録がない左リヤクオーターは、アーチのモールを外して縁を研ぎ、溶接した細い線材に金具を掛けて外へ引いています(引き出し板金の写真)。そのあと後輪の上から給油口の前まで研いで鉄板を出し、パテで面をつないでいます。
② 研ぎの境目に段をつける 研いだ範囲と元の塗装との境には段がついていて、給油口のふちはテープで守ったうえで研いでいます(研ぎの写真)。
③ つやのない黒の新品ドアを、パテの段階から車体に 新品のスライドドアは、つやのない黒のまま車に取り付け、その状態でうしろのクオーターにパテを付けています。そのドアをブースでは車から外して単体で塗り、そのあと車に取り付けて、窓まわりのモールも組み付けています(パテと組み付けの写真)。
④ ドアとバンパーは台の上、フロントドアは覆って塗る スライドドアとバンパーは車から外して台の上で、アーチのモールも外してから作業しています。車に付けたまま塗った左フロントドアは、ハンドルのくぼみをテープで、窓をビニールで覆っています(ブースでの準備の写真)。
⑤ 新しいドアと直したクオーターを、同じブースで仕上げる 新品のドアと、引き出して直したクオーターは、同じ塗装ブースに並んで塗り上がっています(大きな塗装後の写真)。仕上がった車には診断機をつなぎ、システムの一覧も表示しています。
職人の想い|取り替えた所と直した所が、隣り合う修理だからこそ
お預かり証には、お客様のご希望として、きれいな仕上がりを望む言葉が書き留められていました。今回のオデッセイでは、新品に替えたスライドドアと、アーチの縁から引き出して直したリヤクオーターが、すぐ隣どうしに並びます。取り替えた所と直した所の見分けがつかない仕上がりを目指すのが、ケービーエスの板金塗装の考え方です。
修理中の代車|ステップワゴンやアルファード、SUVも
オデッセイは7人乗りの3列シートの車です。勝田レンタカーには、ホンダのミニバンならステップワゴン e:HEV スパーダ、トヨタなら40系アルファードのエグゼクティブラウンジがあり、RAV4 PHVやハリアーPHV、新型フォレスターのようなSUVもそろっています。
当社ではレンタカー登録(わナンバー)の車両を200台以上保有しています。乗る人数や普段の使い方をお聞きして、空き状況を確認しながらご案内します。
ご用意できる車種は、保険の内容・事故の状況・空き状況によって変わります。特定の車種を必ずご用意できるとは申し上げられませんので、まずはご相談ください。
勝田レンタカー|3列シートの2台とSUVの3台





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まとめ|オデッセイの左後ろを、新品のドアと引き出したクオーターで
今回のオデッセイ ハイブリッドは、左スライドドアを新品に替え、左リヤクオーターは交換せずにアーチの縁から引き出して直し、ドアとクオーターを同じ塗装ブースでNH731Pの黒に塗った保険修理の事例です。バンパーと左フロントドアも同じブースで塗り、新しいドアには窓まわりやドアの下のモールなどを新品で組み付け、仕上がったあとの診断機の一覧でも、見えている範囲に赤い箱はありません。
取り外して替えられる部品と、車体そのものの一部になっている部分とでは、選べる直し方が違います。ケービーエスでは、交換する所と板金で直す所の分かれ目を、傷みの様子とあわせてお伝えしています。
保険を使う修理のことも、修理のあいだに乗る車のことも、どこを替えることになりそうか分からない段階でかまいません。お気軽にお問い合わせください。
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修理のご相談
よくある質問
- オデッセイのスライドドアのへこみは、ドアごと交換になりますか?
- 傷み方によって変わります。今回のホンダ オデッセイ ハイブリッドでは、お預かり証の作業内容が「左スライドドア 交換」で、部品の伝票のとおり新品のドア本体(品名は「R/ドアパネルASSY LH」)に替えました。窓まわりのモールやドアの下のモール、シールなどの細かな部品も新品です。どちらになるかは、お車を見せていただいてからお伝えします。
- オデッセイのリヤクオーター(後輪の上)の傷は、交換しないで直せますか?
- 今回のオデッセイでは、左リヤクオーターは交換していません。後輪のアーチの縁を研いで鉄板を出し、溶接した細い線材に歯の並んだ金具を掛けて外へ引き出してから、後輪の上から給油口の前まで研ぎ、パテで面を整えて塗装しました。部品の伝票にクオーターの部品はありません。板金で戻せるかは、傷んだ所を実際に見てから判断します。
- 黒いオデッセイ(NH731P)の修理では、どこまで塗りましたか?
- 今回のオデッセイは、コーションプレートから読んだ色番号NH731Pで、新しいスライドドアと左リヤクオーター、バンパー、左フロントドアを、ひとつの塗装ブースで塗っています。いちばん上のクリヤーには、日本ペイントの耐スリ傷タイプのものを使っています。どこを塗るかの考え方は、実物を見ながらお話しします。
- 新品のスライドドアは、車に付けたまま塗るのですか?外して塗るのですか?
- 今回のオデッセイでは、新品のスライドドアを塗る前に一度車へ取り付け、その状態でうしろのクオーターのパテを進めました。塗装のときはドアを車から外して塗装ブースの台に立て、単体で塗ったあと車に取り付けて、窓まわりのモールなども組み付けています。進め方は、車種や作業の範囲によって変わります。
- 修理中の代車は借りられますか?
- ご相談いただけます。当社はレンタカー登録(わナンバー)の車両を200台以上保有しており、乗る人数や普段の使い方をお聞きしてご案内します。ご用意できる車種は、保険の内容・事故の状況・空き状況によって変わるため、特定の車種を必ずご用意できるとは申し上げられません。