横浜市都筑区の株式会社ケービーエスで、トヨタ ライズ(5BA-A210A・4WD)の右後ろの角を修理しました。押し込まれた角は、タワー(車体を引くための柱)とチェーンで引いて形を戻しています。バックドア開口部の右側のパネル(右後ろの角の外側にあたる板)は、つぶれた外側を切り取って新しい部品に替えました。バックドアとリヤバンパーも新しい部品にし、右のクォーター(後輪の上から後ろへ続く車体の側面の板)は交換せずに直しました。色はW25(白のパール)で、クォーターは1枚まるごと塗っています。

後ろの角は、バックドア、テールランプ、バンパー、側面のパネルが集まる所です。ここが押されると、外から見える傷のほかに、奥の継ぎ目まで傷んでいないかが気になるところです。このライズも、お預かりしたときには右のテールランプの下ですき間がずれていました。傷んだ所に付けた緑のテープの印は、まわりの何か所にも及びます。
修理前と修理後|ライズの右後ろ、すき間とランプまわり
右後ろの角を横から写した2枚を並べています。左の写真が修理前、右の写真が修理後です。直す前は、テールランプの下からすき間が乱れ、角の面も内側へ押されています。


修理後は、テールランプの下のバックドアとリヤバンパーのすき間が細くそろい、角の面もなめらかにつながっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車種 | トヨタ ライズ(4WD・ガソリン車・乗車定員5人) |
| 型式 | 5BA-A210A(原動機 1KR・総排気量 0.99L) |
| 初度登録 | 令和3年7月(車検証より) |
| カラー | W25(コーションプレートの色番号)。白のパール |
| ご相談 | ホームページを見てご依頼 |
| 損傷箇所 | 右後ろの角(バックドアとリヤバンパーのすき間のずれ・下の縁のつぶれ)/バックドア開口部の右側のパネル(へこみ・継ぎ目のシーラーのひび)/右のテールランプまわりのレンズのひび/バックドアの下の内側の割れ/リヤバンパーの右の角/バンパーの奥の継ぎ目(シーラーの割れ・鉄板の曲がり) |
| パネルごとの直し方 | 右後ろの角:タワーとチェーン、クランプで引いて形を戻す(開口部の縁はスライドハンマー)/バックドア開口部の右側のパネル:外側を切り取り、新しい部品を溶接で取り付け/右リヤクォーター:交換せず直し、パネル全体を塗装/バックドア・リヤバンパー:交換 |
| 取り寄せた主な部品 | バックドア・リヤバンパー(上下)・バンパーの右の支え・バックドア開口部の右側のパネル・ブラインドスポットモニターのセンサー・クォーターのダクト(右)・右のテールランプとフィニッシャー・エンブレム・クリップ類 |
| 主な塗装範囲(W25) | 右リヤクォーター全体と開口部の右側(車に付けたまま)/新しいバックドアとリヤバンパーの白い部分(塗装ブースの台の上で)。右リヤドアは塗っていない |
| 主な工程 | 分解 → タワーとチェーンで角を引く → 開口部の右側の外側を切り取る → 新しいパネルを溶接で取り付け → 継ぎ目のパテとシーラー → クォーターの足付けと塗装 → バックドアとバンパーの塗装 → センサーなどの組み付け |
| OBD検査 | 判定「適合」(ケービーエスで受検。判定が出ているのは排出ガスに関わる装置の項目) |
ご相談の前に|後ろの角は交換?板金?費用と日数も
強さや働きを保つために替えなければならない所は、その理由もお伝えする。それが代表メッセージで伝えている考えです。
交換か修理か このライズで新しい部品にしたのは、バックドア、リヤバンパー、バックドア開口部の右側のパネルなどです。押された角は引いて形を戻し、右のクォーターは元のパネルのまま直しました。一般に、強く押されて薄く伸びた鉄板は、形を戻しても張りや強度が落ちることがあり、そうしたときは取り替えを考えます。どこで分かれるかは、板金か交換かを決める目安にまとめています。
費用 費用の大きな分かれ目は、替える部品、形を戻す手間、色を塗る面の広さの3つです。このライズでは、バックドアやリヤバンパー、開口部の右側のパネル、センサーなどの部品と、角を引いてパネルを付け替える作業がそれにあたります。塗ったのは、右のクォーター全体と開口部の右側、新しいバックドアとリヤバンパーです。お店ごとの金額の差については、同じキズでも見積もりがお店で違うわけをご覧ください。通常の見積りは無料です。分解して調べるなど、通常の見積りの範囲を超える作業が必要なときは、先に費用をお知らせしてから進めます。
お預かりの日数 車体のパネルを溶接で付け替え、バックドアやバンパーも取り寄せる修理では、部品の届く時期が日数を左右します。目安は、お車と部品の手配の見通しを確かめてからお伝えします。
保険を使うとき 保険を使う修理も、自費の修理もご相談いただけます。進み方の違いは、保険を使う修理と自費の修理のちがいで説明しています。
最初は、車全体、傷の寄り、車検証の3枚の写真を送っていただければ十分です。後ろの角の傷なら、テールランプとバンパーの境目が入った1枚があると、すき間のずれまで分かります。
ライズのような小さめのSUVは、修理のあいだに乗る車も、近い大きさだと乗り換えても戸惑いにくくなります。ケービーエスの勝田レンタカーで用意しているわナンバーの車は、200台以上です。その中には、ヤリスクロスやカローラクロスの4WDもあります。ご用意できる車種は、空きや、保険の内容によって変わります。
ホームページを見てケービーエスへ|事例に初登場のライズ
このライズのご相談は、ケービーエスのホームページをきっかけにいただきました。トヨタのライズを修理事例でご紹介するのは、今回が初めてです。
損傷|すき間のずれ、ランプのひび、奥の継ぎ目の割れ
お預かりしたとき、右のテールランプの下では、バックドアとリヤバンパーのすき間がずれ、ランプの赤いレンズにひびが入っていました。バックドアを開けると、開口部の右の縁にも、鋭い線の入ったへこみがあります。


開けたバックドアを下から見ると、下側の内側に穴が開き、縁が割れていました。バンパーの奥の鉄板の継ぎ目では、すき間をふさぐシーラーが割れ、鉄板も曲がっています。


分解して確認|外から見えない、角のつぶれと継ぎ目のひび
工場では、バックドア、リヤバンパー、ランプを外し、車を床のレールの上に置きました。右後ろの角は下の縁がつぶれてしわが寄り、開口部の右側のパネルの継ぎ目では、すき間をふさぐシーラーに茶色い筋のようなひびが走っています。その近くには、ブラインドスポットモニター(後ろ斜めから近づく車を知らせる装置)のセンサーも付いています。下の写真は、部品を外した後ろ全体、つぶれた角の下の縁、継ぎ目のひびとセンサーの順です。



引き出し|替える前に、押し込まれた角の形を引いて戻す
押し込まれた右後ろの角は、床に立てたタワーからチェーンを張って引き、形を戻しました。角の下の縁は、チェーンの先の大きなクランプ(鉄板をはさんでつかむ道具)でつかんでいます。開口部の右の縁には、スライドハンマー(先を引っかけ、おもりを当てて引く道具)を掛けて、へこみを引き出しました。下の写真は、タワーからのチェーン、角をつかむクランプ、縁に掛けたスライドハンマーの順です。



引く作業は、このあと外側のパネルを切り取ってからも続けています。後ろの角をタワーで引いてから部品を替えた別の車の修理として、MIRAI(ミライ)のリヤ廻りの事例があります。
同じような損傷でお困りですか?☎ 045-592-1040LINEで相談見積りを相談
パネル交換|傷んだ外側だけを切り取り、新しい部品に
角を引いたあと、バックドア開口部の右側のパネルのうち、つぶれていた外側を切り取りました。奥に見えているのは、替えずに残した内側の板です。一般に、車体に溶接で付いたパネルの取り替えは、切り離して新しい部品を付け直す作業になります。取り寄せた新しいパネルは、まだ車の色が塗られていない状態で、溶接で取り付けました。下の写真は、外側を切り取った角、新しいパネルを付けた角、縁に並ぶ溶接の跡の順です。



パテ|継ぎ目の段差を薄く埋め、面を一続きに
新しいパネルと、元のまま直したクォーターの継ぎ目の上は、テールランプが付く所です。ここにはパテ(細かな凹凸を埋めて面をそろえる材料)を付け、そのあと研いで段差をならしました。写真の黄色い所が、付けたばかりで研ぐ前のパテです。

シーラー|継ぎ目のすき間を、外と荷室の内側からふさぐ
シーラーは、鉄板の継ぎ目のすき間をふさぐ材料です。新しいパネルの継ぎ目には白いシーラーを引き、荷室の床の角の継ぎ目にも、はけでシーラーを塗りました。お預かりしたときには、バンパーの奥の継ぎ目でシーラーが割れていました。


塗装|クォーター全体を、カラー番号W25の白で
塗装ブース(ほこりを抑えて塗る専用の部屋)では、車全体をビニールで覆いました。窓やタイヤ、右リヤドア(後ろの席のドア)とのすき間も、紙やテープで区切っています。このマスキングで、塗らない所に塗料が付かないようにします。右のクォーターは、表面全体を研ぐ足付け(塗料をはがれにくくする下ごしらえ)をしてから、カラー番号W25の白をのせています。


傷があったのはクォーターの後ろの端ですが、色をのせたのはパネル全体で、となりの右リヤドアは塗っていません。一般に、クリヤー(いちばん上の透明な層)は、パネルの境目で塗り終えるのが基本です。パネルの途中で終えると、その境があとになって見えてくることがあります。どこまで塗るかは、となりのドアまで塗ると言われるのは、どういうときですか?の記事にまとめています。
開口部の右側も、新しいパネルの所まで同じ白で塗り上げました。

部品の塗装|新しいバックドアとバンパーは台の上で
取り寄せた新しいバックドアとリヤバンパーは、車に付ける前に塗装ブースの台に載せ、同じW25の白で塗りました。バンパーは白い部分だけを塗り、塗らない所はビニールで覆っています。塗り終えたバックドアには、ブースの明かりが映り込んでいます。


組み付け|センサーとダクトを付けて、元の後ろ姿に
塗り終えた右後ろの角には、新しい部品に替えたブラインドスポットモニターのセンサーを取り付けました。クォーターのダクト(車内の空気の出口)も、同じ角に付けています。そのうえで、取り寄せたテールランプやリヤバンパー、バックドアを組み付けています。床に置いてあるのは、取り替えて外した元のバックドアです。


センサーやカメラの付いた車で修理のどこが変わるかは、バンパーにセンサーやカメラが付いていると、修理は変わりますか?で説明しています。
完成|すき間がそろい、白が一続きになった右後ろ
完成した右後ろでは、バックドアとリヤバンパーのすき間がテールランプの下から細くそろいました。取り替えた部品と直したクォーターも、同じ白で並んでいます。

こちらは別の日に、屋外の明るい所で写した後ろ姿です。

新しく塗った面を洗ったりワックスをかけたりできる時期は、板金塗装のあと、洗車やワックスはいつからかで説明しています。
OBD検査(車のコンピューターに記録された故障の情報を、機器で読み取る検査)は、仕上げたあとにケービーエスで受けました。判定は「適合」です。検査の結果の紙で判定が出ているのは、排出ガスに関わる装置の項目です。
職人の想い|引いて戻した角に、新しいパネルを合わせる
押し込まれた右後ろの角は、チェーンで何度も引いて形を戻し、傷んだ外側のパネルだけを切り取って新しくしました。右のクォーターは替えずに継ぎ目をパテで整え、すき間をふさぐシーラーも引いています。部品の付く位置や、パネルどうしのすき間と段差まで確かめることは、代表が板金塗装で大切にしている確認の一つです。
修理中の代車|ライズと近い大きさのSUVや4WDも
ライズは、5人乗りの小さめのSUVです。ケービーエスの勝田レンタカーには、ヤリスクロス ハイブリッドの4WDや、カローラクロスの4WDがあります。アクア ハイブリッド、ヴェゼル ハイブリッド、フォレスターの4WDもそろえています。ヤリスクロスを修理中に借りるときのことは、ヤリスやヤリスクロスを代車で借りられますか?にまとめています。
当社ではレンタカー登録(わナンバー)の車両を200台以上保有しています。乗る人数や普段の使い方をお聞きして、空き状況を確認しながらご案内します。
ご用意できる車種は、保険の内容・事故の状況・空き状況によって変わります。特定の車種を必ずご用意できるとは申し上げられませんので、まずはご相談ください。
勝田レンタカーの事故代車ラインナップ例





まとめ|ライズの右後ろ、引く・替える・直すを組み合わせて
このライズは、押された右後ろの角をタワーで引いて戻し、開口部の右側のパネルとバックドア、リヤバンパーを替えた事例です。右のクォーターは、替えずに直して塗りました。
後ろの角の傷みは、お見積りのページに写真を添えてご相談ください。ほかの車種の修理の様子は、修理事例の一覧にまとめています。お気軽にお問い合わせください。
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修理のご相談
ホームページからのご依頼に感謝します
数ある工場のなかから当社をお選びいただき、ありがとうございました。ライズの後ろの角やバックドアの修理、修理中の代車まで、横浜市都筑区の株式会社ケービーエスへご相談ください。
よくある質問
- ライズの右後ろの角がへこんだら、クォーターパネルも交換になりますか?
- 交換しないで直せることがあります。今回のライズでは右のクォーターを取り替えず、押された角を引いて形を戻し、継ぎ目をパテで整えて塗りました。車体の鉄板で新しい部品にしたのは、角の外側にあたるバックドア開口部の右側のパネルです。
- ライズの後ろの角の修理で、ブラインドスポットモニターのセンサーはどうなりますか?
- センサーまで取り替えることがあります。今回のライズでは、右後ろの角に付くセンサーを新しい部品に替え、塗装を終えた角に取り付けました。センサーの付く所は、分解して付いている位置と傷み方を確かめてからご説明します。
- ライズの白(W25)の修理では、どこまで塗りますか?
- 傷の位置と、パネルの切れ目を見て決めます。今回のライズでは、傷はクォーターの後ろの端でしたが、カラー番号W25の白をクォーター全体と開口部の右側にのせ、右リヤドアは塗っていません。取り寄せたバックドアとリヤバンパーも、台の上で同じ色にしました。
- ライズの後ろの角の修理は、費用と日数がどのくらいかかりますか?
- お車を拝見し、傷み方と部品の見通しを確かめてからお伝えします。費用は替える部品、形を戻す手間、色を塗る面の広さで変わり、日数は部品の届く時期でも動きます。今回のライズでは、押された角を引いて形を戻したうえで、バックドア、リヤバンパー、開口部の右側のパネルなどを新しい部品にしました。通常の見積りは無料です。
- ライズのバックドアやリヤバンパーを替える修理でも、保険は使えますか?
- 保険の内容や事故の状況しだいで、使える場合があります。保険を使う場合も使わない場合も、最初に傷んだ所と分解の要る範囲を見て、替える部品と直すパネルを分けてお伝えします。
- 修理中の代車は借りられますか?
- ご相談いただけます。当社はレンタカー登録(わナンバー)の車両を200台以上保有しており、乗る人数や普段の使い方をお聞きしてご案内します。ご用意できる車種は、保険の内容・事故の状況・空き状況によって変わるため、特定の車種を必ずご用意できるとは申し上げられません。